一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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築52年の中古住宅を購入してリノベした私ですが、購入を迷った中古住宅がもう1軒ありました。
実際に購入した物件A
・築52年
・敷地面積100坪
・床面積42坪
購入しなかった物件B
・築40年
・敷地面積93坪
・床面積53坪
この2つの物件は車で5分くらいと近く、立地条件も土地の坪単価もほぼ同じくらい。
価格はAと比べBのほうが1割くらい安かったです。
これは土地面積の広さでしょう。
Bは価格交渉でさらに1割くらい安くなりました。
築年数は12年も違いますが、どちらの物件も建物の評価額は0円。
ちなみに1981年以降に建てられた住宅は新耐震基準で建てられてます。
「新耐震」と聞くと地震に強そうに思えますが、全くそんなことはありません。
2000年にも耐震基準が改正されていて、こちらのほうが重要です。
1981年以前の住宅は住宅ローンが通り難いと言われてますが、必ずしもそういうわけではありません。
耐震補強で減税や住宅ローン控除を受けられますし、今はリフォームローンが充実してきてるのでまずは銀行に相談ですね。
ではBを購入しなかった理由。
①
建物が大きすぎる。
建物が大きければその分リノベ費用もかかります。
②
建物外観が微妙。
リノベでは建物形状をガラッと変えることが難しいです。
なのでこれはけっこう重要。
③
地盤の強さ。
どちらの物件も地盤改良していませんが、Bは盛り土した上に建てられているのでちょっと不安。元々地盤の強い地域ではないので、ここも見過ごせない。
④
前住人。
どのような人が住んでいたのかはどうしても気になるところ。
中古住宅の場合は売主に立ち会ってもらって、直接説明を聞いたりすることもできます。
私はどちらの物件の方にも会うことはなかったですが、建物を見るとなんとなく前住人の「人となり」というものが見えてきます…
Aの玄関
Bの玄関
Bのほうが築年数12年も浅いのですが、明らかにAのほうがきれい。
フルリノベーションなので現況内装は無視していいのですが、印象はAのほうがいいですよね。
外装もAのほうはメンテした形跡が見受けられましたが、Bはほぼノーメンテ。
もちろんBにも良いところはありましたが、総合的に見てAのほうが断然良かったです。
ちなみにBはまだ売れずに残ってます。
この様子では更地にしにて土地単体で売却でしょうね…
そうなると売主の利益はかなり少なくなります。
中古住宅選びは難しい。
色々と考慮しなければいけないことがあります。
築年数なんて建物を評価する1つの項目でしかなく、私的にはそこまで重要視していません。
他にも見るべきところはたくさんあります。
「新耐震基準だから安全ですよ!」
こんなことしか言わない営業はあまり信用できません…
リノベ後の写真はこちら
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