一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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お風呂や洗面脱衣所、トイレに窓は必要かどうか。
最近この手の論争をよく目にしますね。
まず大前提として、敷地周辺環境や間取りなどによって窓がいるのかいらないのかは、その都度答えが変わってきます。
そして、結局は個々の価値観なんですけどね…
まあそれを言ったら話が終わってしまいますが。笑
それらを踏まえた上で、私的にはお風呂は小さくてもいいので窓は欲しいというスタンス。
確かに夏と冬は開け閉めすることほぼありませんが、春秋のいわゆる中間期には窓を開けて風を通したい派です。
洗面脱衣所は、必ず窓が欲しい。
脱衣所というよりも特に洗面所ですね。
毎朝使うものなので、出来れば自然光が入る空間にしたいです。
朝から薄暗い空間で顔洗うとか…想像しただけで気が滅入りそう…
窓は設置高さによって採光割合が大きく変わってきます。
同じ窓サイズなら、取り付け位置を高くしたほうがより部屋を明るくしてくれます。
でもマンション暮らしに慣れた人は、自然光とかあまり気にしないかもしれませんね…
トイレもやはり窓は欲しいのですが、臭いに関しては換気扇があるのでFIXでも良いのかなと思います。
これらの部屋に窓があると断熱性が落ちる。
結果的にヒートショックの危険性が高まる、という意見もたまに目にしますが。
全面ガラス張りのお風呂でもない限り、心配はないでしょう。
先ほども書いたとおり、小さな窓でも設置方法によって室内に十分な自然光を取り入れてくれます。
そんな小さな窓がどれだけ断熱性能に影響するのでしょうか。
朝から晩まで照明を点けていなきゃ薄暗い家なんて、そっちのほうが体調崩しそうです…
確かに高齢者はヒートショックに注意しなければいけません。
でもゼロリスクを追求すると、大体良い結果にはならないんです。
脱衣所に小さな窓を設けることで、ヒートショックになる確率がどれだけ上がるでしょうか?
その僅かなリスクをなくそうとすることで、他にもっと大きなリスクを生み出していないでしょうか?
人は「死」が絡むとリスクを過大評価してしまう、という特性があります。
自分の価値観と照らし合わせながら、もっと大きな視野で物事を捉えたいです。
さて、皆さん窓はつけますか?
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