いい時間を過ごしました。
自国開催というだけでも十分興奮する出来事ですが、日本代表の大躍進は素晴らしかった。
しかし外国人選手があれだけ多くいたからこその勝利であったことは間違いなく。
ダイバーシティとはこういうものか、と。
準々決勝の私の注目選手は、そのバックグラウンドに物語があるラブスカフニとトンプソンでしたし。
出身国と対戦するラブスカフニの胸中、そして38歳ながら身体を張って引退試合を迎えたトンプソンの思いに胸を震わせました。
そしてこの日はミスターラグビー、平尾氏の命日でありました。
試合観戦のお供は、幼い頃、亡きおじいちゃんがお祝い事のたびに子どもにちょっぴりだけ振る舞ってくれた赤玉ポートワイン。
値引きされていて寂しそうだったので、十数年ぶりに手に取ったのでした。
自分で買ったのは初めて。
そして干し芋。
大好物。
ビールとポテトの習慣は我が家にはありません。
ちなみに我が家の専門家は、ラグビーを観るときは常に何も口にしません。
甘いはずの赤玉ワインは、記憶のほかに苦く、アルコールも強かった。
干し芋を噛みちぎりながらテレビの前で飛びはねました。
「見えないからどいて。」(相変わらず冷たい我が家の専門家)
実際、数時間前のアイルランド対フランス戦は手に汗握るゲームだったし、終了後の興奮という面では、私の中では日本戦を凌ぎました。
この国の空前のラグビー熱が一過性で終わらぬことを願いながら、どうかこの大会を見て子どもたちがラグビーを好きになってくれることを願いながら。
ラグビーワールドカップはまだ続きます。


