抜けられない仕事だった私は、
行くことができませんでした。
手配したペット専門の葬儀会社が、
車で焼いて、
可愛かった彼は綺麗な骨になったそうです。
今日は思い出しては泣きそうになり、大事な仕事が手につかなかった。
今日は旅行のまとめをする気にはなれず。
殿にお土産として買ってきた四川風味の豆類は、殿のお口に合わず私のものに。
これは辛くないのに。

ほんのり花椒の香り。

ぽりぽりつまんでは、
ああ、こういうの床に落とすとラオちゃん目ざとく食べちゃうんだよね、とまた思い出す。
太くて可愛い脚。
ふわふわの毛並み。
大人しくてお利口なのに、食い意地は張ってるところ。
ちょっとドジ。
沢山の思い出をくれたから、
彼を失った両親が心配です。
忘れ形見となったもう一匹が、両親を慰めてくれますように。