思い出ウォーキング③ | りうりー的房間

りうりー的房間

個人的、記録的、日記的、な。

歩いているうちに、記憶も甦ってきました。

細い細い人一人通るのがやっとの路地を抜けて、かつての通学路へ出ます。




お豆腐屋さんの前を通ると、
大豆を煮る匂いが毎朝強烈にしていました。
お陰でその頃私はお豆腐が苦手でした。
今はもう、匂いどころかお店もみつかりませんでした。

うなぎ屋さんの換気扇からは、香ばしい匂いがいつもしていました。




小学校の裏門。
家からかなりの距離があったのに、
登校班でここまで来て忘れ物に気がつき、
げんなりしながら走って戻ることがしょっちゅうでした。

私は、忘れ物ばかりしていた子どもだった。



町の至るところに、こうした飲み屋テナントが点在しています。
この町ならではの風景です。



給食のパンを食べずに、帰宅途中にこの公園へ寄り、滑り台の上で潰して食べることが流行ったものです。

すぐそばにある、好きだった男の子の家の脇を抜けて。
時々彼のお母さんに呼び止められて、おやつをもらったり。

彼の家は立て替えられて、同じ場所にありました。
子ども用の自転車が、転がっていました。





町に唯一のレコード屋さんの中を 覗くと、
営業はしているようですが、
ひっそり暗いままです。

この場所に停めてあった自転車に乗り、帰ろうとしたとき、自転車が倒れてガラスに当たり、その大きな音にびっくりして大急ぎで逃げ帰ってしまったことがあります。
帰宅して、泣きながらママに告げ、
「謝っていらっしゃい。」
と言われて、一人また戻り、お店の人に謝ったのでした。
ガラスは無事でしたが、お店の人が何と言ったのかは記憶にありません。


小学校4年生のこと。
当時の親は、厳しかった。


駅前に戻り、つい最近できたお洒落カフェでカフェラテをテイクアウト。
ここは、不二家さんだったはず。
ペコちゃんの人形が店頭にあり、
頭を揺らして遊んだものです。
お店をしていた同級生のお家の隣。

今時のお洒落男子が淹れてくれたカフェラテは、ぬるめでした。
記憶の反芻に疲れた頭と体に染みました。


二時間近く、ぐるぐる小さな町を歩き回って、この日の思い出ウォーキングはおしまい。

まだ足を向けずにとっておいたエリアを歩くのは、いつにしようか。
甦った思い出をしばらくまさぐって楽しみんでから、と、なりそうです。