ございますか?となさいますか? | りうりー的房間

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個人的、記録的、日記的、な。

言葉に関わる仕事をしています。
と、言いながら私自身は方言丸出しで仕事をしていますが。
ごめんなさい。


先日、「暮らしの手帖」の中にこんなエッセイがありました。



「○○様でございますか?」とは言われたくない。
ございます、は自分の側のことを伝える場合に使うはずだ。
「召し上がって下さい」を間違えて、「いただいて下さい」と言われるのと同じくらい鬱陶しい。


確かにその通り。
「○○様でいらっしゃいますか?」
でしょうね。
筆者に大いに賛同。

でも、面白いことに私の住む地域では、
「召し上がって」を「いただいて」と言うのです。
方言です。
しかもほっこりするタイプのやつ。
おばちゃんが使う感じの。

ちなみにエッセイではこんなことも。


「どちらにいたしましょうか?」ではなく「どちらになさいますか?」には思いやりが籠る、とも。

これについては、場合によりますよね。
お店で店員さんに言われるとき、
たぶんそれは、「(お包みするのは)どちらにいたしましょうか?」だったり。
場合によっては、「なさいますか?」のほうが、素っ気ない感じがすることもあるかと。



地方の方言を大切に残そう、という動きが活発になっているようですね。
でも、一方で「正しい日本語」は、時代と共に言葉は変わる、なんて名分で変質しているところが少なくない。

職場の若手に「了解です」と言われるとカチンとしてしまう。
若手が上司に「了解です」と言うのもイラッとします。
そして、私より歳上のその上司が、そのまた上司に「了解です」と言っているのを聞くと、悲しい気持ちになってくるのです。


そんな私自身は方言丸出し、なんとかしろよ、って感じですが、これでもしっかり使い分けておりますよ。