初めての原宿の記憶 | りうりー的房間

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個人的、記録的、日記的、な。




突然思い出しました。
幼い頃、ママの古いお友達が招待してくれたのは、原宿の南国酒家でした。

確かパパの運転する車でお店の裏にあった駐車場に停め、歩いて坂を下りお店に入った記憶が。

まさにこの写真のような夜でした。


豪華な食事だったような記憶。
スープを飲んだ覚えがあります。


食事の前に、近くの多分クレヨンハウスで本を買ってもらいました。
クレヨンハウス、という名前をはっきり覚えています。
大きくなってから、自分でクレヨンハウスを訪れたときは感動しました。

お店の周囲は小さな坂が多く、
スロープの傍らにガラス張りの小さなカードショップがありました。
見たこともない、外国と思われる美しいカードの数々。
中に入った覚えはなく、
ガラスに顔を近づけて見つめていたような。


いくつだったのだろう?
私にとって、初めてのハラジュクでした。
ハラジュク、不思議の国の名前に聞こえました。


ママのお友達は、幼かった私にいつも素敵な都会でしか手に入らない贈り物をくれました。
深いグリーンのスウェードのブックカバー。
アートな絵の描いてあるレターセット。
輸入物のチョコレートボンボン。
美しいレース飾りがついた靴下。



だからハラジュクはそのお友達が、
素敵なプレゼントを調達する特別な場所なのだと。


コーポオリンピアのエントランスをたまたまストリートビューで見て、あの日私もこの美しいヴィンテージマンションを車の後部座席から確かに見たことを思い出しました。

その後何度となく歩いているのに、表参道からこのマンションに至る坂道を通ることはなかった。

蘇った記憶。
甘やかな匂いがしました。