夜の梅 | りうりー的房間

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個人的、記録的、日記的、な。

大好きなものは、飽きっぽい私のこと、
よく変わる。
食べ物は、マイブームが訪れるとそれしか食べないほど熱中し、飽きると見たくないほどになる。

ほどほどに好き、な方が長続きする。



老舗虎屋の羊羮、夜の梅。
地元では売っていないので、
いただき物か、都会に出向いたときだけのお菓子。


羊羮は実はあまり好まない。
でも、これは特別。
ある時、甘味を口にしない父もこれだけは食べることを知り、親子ねえ、と可笑しくなった。

父の日に、都会から持ち帰り贈ったこともある。

名前がいい。
夜の梅。
姿は見えずともその香りでそこに咲くことを知る。

漆黒の羊羮は春にいただくのが相応しい。

一口に個包されたものを、
一人の夜のお供にした。





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