芥川賞作家丸山健二氏のエッセイです。
随筆といった方がふさわしい。
氏の作品は読んだことがなかったのですが、
文体に惚れました。
長野県の大町での生活と、
そのライフワークでもある庭造りの様子が無駄のない文章で綴られています。
山でもなく、街でもない生活というのがよくわかるし、
大町の風景も馴染みがあり、
実景として心に浮かべながら読みました。
自身の執筆への厳しい姿勢と、
生き方の身軽さが爽快な読後。
リタイア生活の中、のんびり庭仕事を楽しむ父親に贈ろうと思っています。
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