「ひそやかな花園」読了しました。
あることが結びつける7人の時間。
子どもから大人へ変わっていく真理描写が、
丁寧に描かれています。
あること、は非現実的で、感情移入することは到底できません。
でも、子ども時代の場面場面に感じる、
確実に自分も抱いたことのある感情。
そして、どんなに大人になって変わっても、
なかったことにはできない過去をもてあます気持ち。
「八日目の蝉」が映画になり、
今更?的な気がした角田ファンの私。
「八日目・・」を読みながら流れた涙は、
今作品では遠かった。
でも、読んでいる間心の中にひっついていたざらざらした感じは、
最後にすうっと消えました。
子どもの頃に大切だった場所へ、一人、訪れたくなりました。