先日より、オーストリアにあるワイン居酒屋、ホイリゲをご紹介しています。
夜9時過ぎごろまで明るかったこのころ、私は帰りが遅くなるのが心配だったので、夕方5時前くらいにホイリゲへ到着しました。
とりあえず中庭の席に着き、ホストのムッシューに「これが美味しいよ」と勧めてもらっていた白ワインをお願いすることにしました。よく読めないですが、リースリングです。
係の女性にこれを見せると、すぐに席までもってきてくれました。
ホイリゲは出来立ての新酒が飲める居酒屋なので、普通ですとこの右側のジョッキで白ワインを頂くようなのですが、ムッシューが薦めてくださったリースリングはグラスで出されました。
すっきりとしてとても美味しかった!少しずつ少しずつ暮れてゆく空の下、ワインを堪能しました。
こちらはレストランの中のお席。食べ物はこちらのカウンターでガラスケースから選ぶ仕組み。
ショーケースの内側には女性がいらっしゃり、指をさすとそれを取り分けてくれます。
ショーケースの高さがあまりに高く、私はその向こう側の女性と話すのがちょっと大変でした。
並んでいると、後から来た背の高い地元の方が注文を始めたのですが、お店の女性が「このマダムが先よ!」と言ってくださいました。
ちゃんと見えてたんですね(笑)
何が何だかよくわからなかったのですが、とりあえずローストポーク的なものとズッキーニのフリットをゲット。
ボリューム満点でしたが、お酒には合いました。
寒くなってきたので私もお店の中へ移動しました。
この後時間が遅くなるにつれお客様は増え、ミュージシャンの演奏もあり、賑やかな夜になりました。
ちなみにミュージシャンさんたちに演奏をお願いするとチップをあげる必要があります。私は事前に「決して目を合わせちゃだめだよ。遠くで演奏していても、聴こえるから十分楽しめるんだからね。」と言われていたので、ちょっとドキドキしました(笑)。
リースリングをたらふく飲んで、表に出ると外はすっかり真っ暗。
方向音痴の私は果たして無事に帰れるのか・・・・・。
来るときは森へ迷い込んでしまったので、帰りは森方面へ行かないよう気を付けながら、トラムの停留所へ向かいました。
途中に可愛らしい建物がありましたよ。
この後、多分道は合っているだろうと思いつつ、やや不安になったので、私の後ろにいらした、自転車を押して歩いている方に道を尋ねたところ、ご親切に停留所まで案内してくださいました。
その方はペルーご出身の男性で、ウィーンにはもう長く住んでおられるとのこと。
「次は何時のトラムがあるよ」と時間まで見て下さいました。
お互いに簡単に自己紹介し合い、お礼を言ってお別れしましたが、旅の途中でこのような優しさに出会えると本当に涙が出そうになります。
そして私は無事トラムに乗り込みました。
ちなみにウィーンでは、バス、トラム、地下鉄共通の切符があります。もちろん1回ずつ買うこともできますが、私はこの時は24時間券を買っていました。最初に使うとき、駅や乗り物の中にある検札機に切符を差し込み、刻印をする必要があります。
夜の地下鉄駅構内。ウィーンの地下鉄は清潔で安全でした。
というわけで私はほろ酔い気分で家に帰ったのでした。