お一人はいつもレッスンでお世話になっている健一さん。フランスでお花の勉強をなさった経験をお持ちで、素晴らしいお花のアイディアをお持ちのかた。特にお得意なのは、シャンペートル（田園）風のスタイルです。
そしてもうお一人はパティシエとフローリストを兼任なさっているTakaさん。Takaさんの作られるお菓子はそこはかとなく優しいお味です。そして私がTakaさんのつくられるお花に持っているイメージは、繊細な大人ロマンチック。
お2人の感性ががミックスされているjardin nostalgiqueさんはとても魅力的なのです。
普段はお店のレッスンを健一さんが担当なさっていますが、先日、Takaさんのレッスンを受けさせていただく機会がありましたのでご紹介します。
この日製作するのは「ボックスアレンジメント」。
私は実はお花の首から先だけをカットして人工的に箱に詰めているボックスアレンジメントをあまり好きになれません。有名なフルーリストさんが10年くらい前に提案なさって日本でも大ヒットした（ている？）商品ではありますが、お花そのものの個性やみずみずしさを活かせていないように感じますし、あれなら材料さえあれば同じものをいくつもいくつもコピーすることが出来ると思うのです。
もちろん、あの商品を世の中で初めて提案なさったオリジナリティはすごいですし、色合わせの美しさは目を見張るものがあります
ただ何となく私としては、もう少しお花を活き活きと見せて欲しいなーと前々から感じていたので、今回「ボックスアレンジメント」を製作するとお聞きし、jardin nostalgiqueらしいボックスアレンジが見られたら素晴らしいなあ
と期待していました。
用意してくださったお花はどれも雰囲気のある色合いのものばかり。
3種類のラナンキュラス（エピナル、バルビゾン、ブローニュ）、フウラルという名前のバラ、リューコホリネー、ツルバキヤ、サクラコマチ、センニチコウ
オレガノが2種類（ユノ、ディクタムラス）、チューリップが2種類（シンシア、ポリクロマ）
ガマズミ、オレンジミント、ニゲラモ、キンガアカシヤというミモザ
とにかくすごい種類です
こんな素敵なボックスアレンジメント、見たことがありません！！！
確かに箱の中に入っていますが、それぞれの花がふんわりと、そして活き活きとみずみずしい
すごい・・・・・・・健一さんのレッスンのときと同様に、想像をはるかに超えるご提案でした。
Takaさん、いろいろと試行錯誤なさった上でこのデザインになさったとか。
本当に頭が下がります。すごいなぁ・・・・。
」と喜んだのは良いのですが、いつものことながら今度は自分たち自身で取りくまなければなりません
というわけで作業スタート。まずは美しいミモザを配っていただきました。
このミモザ、お花だけでなく葉も黄金に色づいて本当に美しかったです
健一さんもTakaさんも、褒めて伸ばしてくださるタイプ。ありがたい
この配置はかなり大切です。上手く自然に散らすって難しいです
これは原種系のチューリップです。よく見かけるチューリップに比べて短くてお花も小さいですが、ひとつの球根からお花が2つ咲いたりするそうで、茎の曲がり方も独特です。
この位置が見つかったときは自分なりにかなり満足してしまいました。こういうのが楽しいんです
つづく