『ふつうがえらい』 by佐野洋子さん | ぱあこ日記☆

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ぱあこのスイッチオフの時間

ぱあこの今年の課題の一つは、『良い本をたくさん読むこと。』でしたが、これは結構順調に行っています。
千駄木に、『往来堂書店』さんといって、本好きの人たちには有名な本屋さんがあります。
この本屋さんは、彼がぱあこと一緒に住み始める前まで住んでいたアパートのすぐ近くなので、よく通りかかっていましたが、先日初めて訪れました。
すっごく大きな本屋さんでもなく、少し懐かしくなるような、普通の街の本屋さんで、なんとなく長居してゆっくりと本を選びたくなるようなお店でした。
そこで買って今読んでいる本の中の一冊がこちら本


ずっと前に、JCBの会誌で佐野洋子さんの『冗談じゃない』というエッセイ集が取り上げられていて、早速読んでみたらすっごく面白い!
今回で佐野洋子さんのエッセイを読むのは2冊目です。

この本の中では、身近な生活の中にあるいろんなことを取り上げて、筆者の言いたいことがズバっと、とても気持ちよく述べられています。
ぱあこも、『うんうん!』と大きくうなずいたり、『ふーむ・・・そうなのか・・・』と、まだ知らぬ世界の話でありながらも納得してしまうことが多く描かれていました。

たくさん面白い文章がありましたが、ぱあこが『うーん』と唸ったのは特にこちら。『何にも注文ないわ』というタイトルのもの。

『男の方に注文?とんでもございませんわ。私何にもありませんの。
ある程度の経済力がなくてはとおっしゃるお嬢様、男の一匹や二匹養ってやったっていいんじゃないの。本当に好きなら、身を売って男をつなぎとめたっていいんじゃないの。自分だけ昼寝してテニス・スクールに行って、オメガの時計つけたいなんて図々しいんじゃない。

背が170センチ以上はほしいわねとおっしゃる方もいる。馬鹿ね。でっかい男がやがてじいさんになって寝たきりになってごらん。体をゴロンところがすのだって大変よ。

誠実で優しい人と皆様おっしゃる。何が誠実で、何が優しいということを見極めるのに一生かかる。優しいって優柔不断と残酷の紙一重っていうことよくあるでしょ。逃げまくる男って優しいからなのよ。』

といった具合。本当にそうだなあと思うぱあこです。
ぱあこも若い頃はいろんな注文がありました。ぱあこより年上が良いとか、ぱあこより稼いでいる人が良いとか、優しい人がいいとか、レディーファーストをわかっている人が良いとか。。。
でもいろんな経験をして、最終的な注文は、『やっぱり日本人がいい』。
そして、本当にとっても素敵な日本人と知り合うことが出来て、本当にラッキーでした。

お互い気楽に一人で暮らしていた他人同士の私たちがいろんな面で折り合いをつけて一緒に生活するには、お互いに、たくさんの思いやりや、我慢が必要。
『一人だったらこんなことで怒ったり怒られたりしないのに・・・・』と思うこともあります。
でもそんな風でありながらも、2人での笑いや楽しみ、そして喜びは、1人のそれとは比べ物にならないのです。
だから、いろいろあっても、いろいろ調整し合って、2人でいるのです。
ぱあこの彼、きっといろいろ我慢したりしてるんだろうな・・・・いつも本当にありがとうドキドキ