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チェリーのブログ

こんにちは
7月には日本語教師の講座を卒業!
10月からは日本語教師デビュー!!!
日々、日本語に関するあれこれを綴ります。

こんばんは!


ここのところ、30度を割ったりして、

あの暑かった7月上旬はなんだったのか・・・

でも、夜ぐっすり眠れる喜びをかみしめていますニコニコ



今日は、

「先生」と「教師」の違いです。


日本語のテキストに、

「先生」と「教師」の語彙が出てきて。

はたと困りました。

「先生」と「教師」って、どう違うの?????


違いがわかったって

学習者に説明するのは難しいのに

わからなければ、問題外・・・

そこで、例文をいろいろ作って

次のような違いを発見!

まず、明らかに違うのが、次の例です。

「先生、お願いします。」 ○

「教師、お願いします。」 ×

「先生」は、呼びかけとして使わ

れています。

呼び掛けには、「先生」しか使いません。



では、「教師」が、好まれて使われるのは、

どんな時でしょうか。

例を見てみましょう。


「お仕事は何をなさっていますか。」

  「数学の先生です。」 △

  「数学の教師です。」 ○


職業として話す時ですね目


特に、自分の仕事として話す時は、

「先生」より「教師」を使うようです。


それに、

職業欄には、「先生」より、

やはり、「教師」ですよね(*^▽^*)


「先生」は、学校の教師をはじめ、医者や

弁護士、研究者等、指導的な立場にある

人たちに対して、敬意を表す呼び方です。


それに対して、

「教師」は、『公認された資格を持って、

児童・生徒・学生を教育する人』(広辞苑

より)とあるように、職業としての意味合い

しかありません。



学習者には、

「教師」は、仕事(職業)として

「先生」は、呼びかけ、あるいは、代名詞

(わたし、あなたなどの代わり)として使わ

れるということを、例をあげて説明すること

になります(これが、難しいあせる




最後に、渾身の例文!?


「先生(『わたし』)はね、みんなのためを

思って、宿題をだしているんですよ~~」


「え~!先生(『あなた』)は、いつもそうい

うけど、それって本心ですか?」



たかが「先生」、されど「先生」


・・・奥が深い・・・叫び




今回も、わかりにくかったかな?

私の先生としての腕も、まだまだだな・・・汗

精進あるのみ!!  

頑張ります音譜




こんばんは!


今日は、「受け身」のお話です。



受け身」と聞くと、思い出すのが、

主語と目的語を入れ替えて、

動詞を「られる」の形にする・・・


そうそう、

基本は、やっぱり目的語をとる動詞

(他動詞)しか

受け身は作れない。


英語だったら、

第3,4文型だよね!!・・・・ん?


あ~~~、すっかり英語に

毒されているダウン


日本語の文法なんて、記憶の隅に追いや

られている・・というか・・ちゃんと授業を

聞いていたっけ???



日本語を教えるために勉強して

初めて、日本語文法を意識し始めました。

もちろん、日本語を教えるための文法だから

国文法とは、また、少し違うんですけど。


と、前置きが長くなりましたが、


要は、次の例文を見ていただきたかった

のですかおあせる



「昨夜、家に帰る途中、

       雨に降られちゃってさ・・・」


よく使うフレーズですよね。


降られる」は、まさに、受け身の形、


でも、

この文を、能動文にすると


「昨夜、家に帰る途中、

        雨が降ってさ・・・」


おや!?


目的語はどこに??


降る」って自動詞(目的語を持たない

動詞)だよね???



そうなんです。

日本語では、目的語がない文を

受け身の文にすることができるんです。


すごい!!・・のか???


感心ばかりしていないで、

「昨夜、家に帰る途中、

       雨に降られちゃって・・・」

の文を考えてみましょう。



「雨に降られちゃった」のは、だれですか?


そう、(話をしている本人)ですね。


『雨が降る』


を受け身にすることで、


『私は、雨に降られる』


となり、


」は、雨が降ることによって、影響を

受ける存在として文に出てきます。


「マイナス」の影響ということで、「迷惑受け身

などと、日本語の文法では呼ばれています。



他にも、例をあげてみましょう。


「ついに山田に玲子と結婚されちゃったよ。

とほほ」


 山田が玲子と結婚した。(おれだって玲子

 のこと好きだったのに・・・)


また、この形は、

自動詞だけでなく、他動詞でもできます。


「また、弟に、隠していたチョコを食べられた!」


 弟が隠していたチョコを食べた。(またかよ~~)




恐るべし、日本語叫びあせる






普通に主語と目的語が入れ替わって、動詞が

「られる」になる受け身があることは、いうまで

もありません音譜



参考文献:「日本語文法ハンドブック」

       スリーエーネットワーク







こんばんは!


東京は、台風が去ってから涼しい日が続いています。


あの寝苦しい日々がうそのようですヒマワリ



先日、「~してあげる」「~してもらう」の話をしましたが、

この、「あげる」「もらう」は、学習者にとって

覚えにくところなのです。


あげる」と言えば、英語で"give"ですが

日本語では、

「あげる」以外に、「くれる」という表現があります。


日本人は、なんの苦も無く、この2つの言葉を

使い分けているのですが、これが、学習者にとっては

日本人にとっての "r" と "l"の見分け方と同じ

くらい難しいのです。


というのも、

この「くれる」も、英語では"give"なんです!!


「あげる」と「くれる」

どう使い分けているかわかりますか?


①基本的には、

  もらう人が、「わたし」あるいは「私たち」の1人称のときです。


  「昨日、由美ちゃんが、グアムのお土産(私に)

  くれたんだ。」


② 実は、もう少し、複雑で、

 たとえば、自分の家族や親友など、自分にとってとても

近いと感じる人たちに対しても使います。


  「それがさあ、妹にもくれたんだよ。由美ちゃんて

  やさしいよね~」


③ でも、家族であっても、自分と、気持ち的に遠いと

  感じる場合は「くれる」を使いません。


  「でも、わかんないのは、弟にもあげたんだよ! 

  あんなやつには、あげなくてもいいのに・・・」


  (弟との関係はあまりよろしくないようで・・・叫び



もちろん学習者には

まず、①を教えて

次に、②


③を教えるのは中上級でしょうか?!あせる



日本人は、この「あげる」と「くれる」を使い分けることで

自然に、話に出てくる人たちとの人間関係を表現して

いるんですね。

わざと、「あげる」を使うことで、相手との関係の遠さを

強調したり

「くれる」をつかって、仲間意識を表したり



言葉って、ほんと奥が深い~~~



では、また音譜