「あげる」 と 「もらう」 と・・・ | チェリーのブログ

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こんにちは
7月には日本語教師の講座を卒業!
10月からは日本語教師デビュー!!!
日々、日本語に関するあれこれを綴ります。

こんばんは!


東京は、台風が去ってから涼しい日が続いています。


あの寝苦しい日々がうそのようですヒマワリ



先日、「~してあげる」「~してもらう」の話をしましたが、

この、「あげる」「もらう」は、学習者にとって

覚えにくところなのです。


あげる」と言えば、英語で"give"ですが

日本語では、

「あげる」以外に、「くれる」という表現があります。


日本人は、なんの苦も無く、この2つの言葉を

使い分けているのですが、これが、学習者にとっては

日本人にとっての "r" と "l"の見分け方と同じ

くらい難しいのです。


というのも、

この「くれる」も、英語では"give"なんです!!


「あげる」と「くれる」

どう使い分けているかわかりますか?


①基本的には、

  もらう人が、「わたし」あるいは「私たち」の1人称のときです。


  「昨日、由美ちゃんが、グアムのお土産(私に)

  くれたんだ。」


② 実は、もう少し、複雑で、

 たとえば、自分の家族や親友など、自分にとってとても

近いと感じる人たちに対しても使います。


  「それがさあ、妹にもくれたんだよ。由美ちゃんて

  やさしいよね~」


③ でも、家族であっても、自分と、気持ち的に遠いと

  感じる場合は「くれる」を使いません。


  「でも、わかんないのは、弟にもあげたんだよ! 

  あんなやつには、あげなくてもいいのに・・・」


  (弟との関係はあまりよろしくないようで・・・叫び



もちろん学習者には

まず、①を教えて

次に、②


③を教えるのは中上級でしょうか?!あせる



日本人は、この「あげる」と「くれる」を使い分けることで

自然に、話に出てくる人たちとの人間関係を表現して

いるんですね。

わざと、「あげる」を使うことで、相手との関係の遠さを

強調したり

「くれる」をつかって、仲間意識を表したり



言葉って、ほんと奥が深い~~~



では、また音譜