こんばんは!
今日は、「受け身」のお話です。
「受け身」と聞くと、思い出すのが、
主語と目的語を入れ替えて、
動詞を「られる」の形にする・・・
そうそう、
基本は、やっぱり目的語をとる動詞
(他動詞)しか
受け身は作れない。
英語だったら、
第3,4文型だよね!!・・・・ん?
あ~~~、すっかり英語に
毒されている
日本語の文法なんて、記憶の隅に追いや
られている・・というか・・ちゃんと授業を
聞いていたっけ???
日本語を教えるために勉強して
初めて、日本語文法を意識し始めました。
もちろん、日本語を教えるための文法だから
国文法とは、また、少し違うんですけど。
と、前置きが長くなりましたが、
要は、次の例文を見ていただきたかった
のです
「昨夜、家に帰る途中、
雨に降られちゃってさ・・・」
よく使うフレーズですよね。
「降られる」は、まさに、受け身の形、
でも、
この文を、能動文にすると
「昨夜、家に帰る途中、
雨が降ってさ・・・」
おや!?
目的語はどこに??
「降る」って自動詞(目的語を持たない
動詞)だよね???
そうなんです。
日本語では、目的語がない文を
受け身の文にすることができるんです。
すごい!!・・のか???
感心ばかりしていないで、
「昨夜、家に帰る途中、
雨に降られちゃって・・・」
の文を考えてみましょう。
「雨に降られちゃった」のは、だれですか?
そう、私(話をしている本人)ですね。
『雨が降る』
を受け身にすることで、
『私は、雨に降られる』
となり、
「私」は、雨が降ることによって、影響を
受ける存在として文に出てきます。
「マイナス」の影響ということで、「迷惑受け身」
などと、日本語の文法では呼ばれています。
他にも、例をあげてみましょう。
「ついに山田に玲子と結婚されちゃったよ。
とほほ」
山田が玲子と結婚した。(おれだって玲子
のこと好きだったのに・・・)
また、この形は、
自動詞だけでなく、他動詞でもできます。
「また、弟に、隠していたチョコを食べられた!」
弟が隠していたチョコを食べた。(またかよ~~)
恐るべし、日本語
普通に主語と目的語が入れ替わって、動詞が
「られる」になる受け身があることは、いうまで
もありません
参考文献:「日本語文法ハンドブック」
スリーエーネットワーク