こんばんは!
東京は、台風が去ってから涼しい日が続いています。
あの寝苦しい日々がうそのようです
先日、「~してあげる」「~してもらう」の話をしましたが、
この、「あげる」「もらう」は、学習者にとって
覚えにくところなのです。
「あげる」と言えば、英語で"give"ですが
日本語では、
「あげる」以外に、「くれる」という表現があります。
日本人は、なんの苦も無く、この2つの言葉を
使い分けているのですが、これが、学習者にとっては
日本人にとっての "r" と "l"の見分け方と同じ
くらい難しいのです。
というのも、
この「くれる」も、英語では"give"なんです!!
「あげる」と「くれる」
どう使い分けているかわかりますか?
①基本的には、
もらう人が、「わたし」あるいは「私たち」の1人称のときです。
「昨日、由美ちゃんが、グアムのお土産(私に)
くれたんだ。」
② 実は、もう少し、複雑で、
たとえば、自分の家族や親友など、自分にとってとても
近いと感じる人たちに対しても使います。
「それがさあ、妹にもくれたんだよ。由美ちゃんて
やさしいよね~」
③ でも、家族であっても、自分と、気持ち的に遠いと
感じる場合は「くれる」を使いません。
「でも、わかんないのは、弟にもあげたんだよ!
あんなやつには、あげなくてもいいのに・・・」
(弟との関係はあまりよろしくないようで・・・)
もちろん学習者には
まず、①を教えて
次に、②
③を教えるのは中上級でしょうか?!
日本人は、この「あげる」と「くれる」を使い分けることで
自然に、話に出てくる人たちとの人間関係を表現して
いるんですね。
わざと、「あげる」を使うことで、相手との関係の遠さを
強調したり
「くれる」をつかって、仲間意識を表したり
言葉って、ほんと奥が深い~~~
では、また