「怒ってるの?」
なにげに、よく使うフレーズですが、
この 「の」 は、なんでしょうか?
どんな時に使いますか?
1、転んだの? (あなたの膝から血が出てるよ)
2、泣いたの? (頬に涙の跡があるよ)
3、いいことあったの? (なんかニコニコしているよ)
相手の状況、様子を見て、あるいは言ったことを受けて、
発言するときに「の」をつけます。
たとえば1は、
膝から血が出ているから、きっと転んだんだろう
と、想像して、
「(膝から血が出ているということは)転んだの?」
と、聞くわけです。
( )の中を言うのは、未来ロボットぐらいでしょうか・・
「ゴシュジンサマ、チガデテイルトイウコトハ、コロンダノデスネ!?」
みたいに
「の」は、理由を表しているんですね。
どうして、膝から血が出ているの? - 転んだからだよ。
そうして、涙の跡があるの? - 泣いたからに決まってるだろ!
どうして、ニコニコしているの?- いいことがあったからだよ。
と、言う具合です。
こんなこと考えて、「の」なんて使ったこと1度もありませんでした。
母国語の強み
では、「の」を使った2つの場面を想定しましょう。
1. ボーイフレンドと待ち合わせ
会うななり、いきなり人の顔見て
「怒ってるの?」 だって!
これは、いつもの顔だっちゅーの(^^ゞ
2. 彼の携帯に電話して、
いきなり
「あれ?誰かと話してるの?」
何の根拠もないけど、言ってみた。
彼ったら、うろたえて、
「えっ、な、なんで・・・?!」
(まさか、本当に誰かと浮気してる?)
「の」を使われると
ある前提があって言われていると、言われた方は思います。
ですから、
1.の場合は、こんな風に言われたら、
「自分がそんなに怖い顔してたのかな?」
と、少し反省!?するでしょうし、
2.の場合は、ちょっとカマ掛けたら
相手がマジでビビって、
そんなつもりはなかったのに、相手の浮気を発見!!
なんてことも・・・
たかが「の」 されど「の」
日本語は、正しく使いましょう
ちなみに
「の」は、丁寧に言うと 「のです」
会話では、「んです」 となります。
「怒ってるんですか?」 という具合です