拒食が終わった頃から、拒食の反動によるまた違った食への執着が生まれました。
それまで食べてはいけなかったものが無性に欲しくなったのです。
食べたい、が食べなきゃ、に変わりました。
頭に浮かんだら、もうout。
そこからはそのことばかりに思考が向かうのです。
食べたい
食べたい
食べなきゃ
食べなきゃ
早く食べなきゃ…
そんな自分に心の何処かでは疲れていたのでしょう。過食の後の後悔がその証拠でした。
やめて、やめて…
そう、自分に叫びたかった。
でもそれに気づくことは、出来たけれど出来ませんでした。
些細なことからスイッチが入り、その後は思考回路は食のみ。
そんな日々から、ようやく這い上がった今日この頃。
先程、ネットであるアイスを見かけ、無性にそれが食べたくなりました。
しかも冷凍庫には奴は鎮座しています(笑)
食べたい
食べたい
パカッ
冷凍庫の戸を開けました。
奴を取り出し…
うーん…
そもそも、あれを見かけなかったらアイスは要らなかったんだよなぁ、だったら、本当に食べたい時に食べた方がいいよね?今日はデザートも頂いてきたんだし^^;
そう思い返し、再び冷凍庫に戻しました。
食べたい、に取り憑かれなくなりつつあります。
忘れていた日常が、戻りつつあります。
ただ以前と違うのは、日常の本当の意味を知ったこと。
小さなことがどれだけ大きいのか、この病から学んだ気がします。
日常は、奇跡と幸福に満ち溢れているのかもしれません。いや、満ち溢れているのでしょう。
ちょっとだけ、嬉しかった話でした。