ブログネタ:遠足・運動会・音楽会・文化祭、好きだった学校行事は?
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『新宿大舞踏祭』
テウィ夫人はこの大舞踏祭を新宿
を活性化させ、全世界に対して
東京新宿を宣伝し、知らしめるために
開催すると公言していた。
しかし『新宿大舞踏祭』とはあくまでも
テウィ夫人によるテウィ夫人のための
お祭り、要はテウィ夫人が満足さえ
すればそれでいいというのが本当の
ところであった。
テウィ夫人によるとテウィ夫人のための
お祭りと書いたが実際のところ、夫人は
全くこのお祭りには関与することなく
あくまでも言い放し、投げっ放しの部下
任せで、後はその開催まで放っておいて
もこの舞踏祭は確実に開かれ、自分は
そこで華麗な(あくまでも夫人目線だが)
フラメンコを披露するだけだと考えて
いた。
そんなテウィ夫人はここに来て、その
『新宿大舞踏祭』の前に、より多くの人に
この舞踏祭を知ってもらうために自ら
新宿のストリートに出て、フラメンコを
披露することを提案した。
ずっと今まで側近高橋達にまかせっきり
だった夫人だったが、そうと決めるや
否や早速、今にも街に飛び出しそうな
勢いで、高橋はこの軽率な夫人の行動を
押し留めるのにまた一苦労という有様
であった。
しかしテウィ夫人はあくまでも本気の
ようで
『高橋、何をグズグズしているざあます
早く、スペインから演奏家を来日させる
ざあます』
と言い放つ。
『いや、あの、その演奏家の来日はその
・・・・・・・・・』
もはやスペインからフラメンコの演奏家
達を招くという件はギャラの問題その他で
ほぼ無理だと言う結論に達していたし、
その交渉役に当たっているはずの
在日スペイン人パーカショニストのホセ
という男からも何の音沙汰もなかった。
それゆえに唐突なテウィ夫人の提案に
高橋はシドロモドロにならざるを得なかった。
しかしテウィ夫人にそんなことが伝わる
はずもなかった。
『そのスペインの演奏家はまだ交渉中
でして・・・・・・・・・』
と高橋はこんな言葉で適当に言い繕うしか
出来なかった。
『あ~た、高橋、何を今更、バカなことを
言ってるざあます、何ヶ月も前からずっと
同じこと言ってきたのにまだ、そんなこと
言ってるざあますか!!!!!』
テウィ夫人はそう高橋を叱責したが
それはどこまでも他人事ゆえにこんなこと
が言えるというものだった。
そんなこともあって高橋はスペインとの
交渉役に当たっているホセという男の
下へ走った。
これまでスペイン演奏家との窓口を
引き受けながらもその後何の音沙汰
も寄こそうともしない、このホセという男
がどの程度のものか分かろうと言うもの
であったが今は高橋も藁をもつかむ様
な思いでもあった。
何よりもホセという男自身が演奏家と
いうこともあり高橋にも、ここへ来て彼に
頼る以外に道はなかった。
新宿某所
高橋はケータイでホセを呼び出した。
『ところでスペインの演奏家の件だけど
・・・・・・・・・・・・・・』
開口一番高橋は聞いた。
『アレ、ダメ、ダメダッタ、アハハハハ
ハハハハッ』
ホセは笑い飛ばすように言った。
高橋は予想したこととはいえ、愕然と
するしかなかった。