ブログネタ:迷惑メールくる?
参加中
机の上に一台のパソコンが置かれて
いた。
しかし今までほとんどそれに手を
つけることはなく、ずっと放置された
ままであった。
ここに来て細木和子先生は新宿
ごちそうビル7階執務室の机に
あるそれを動かそうとした。
しかしパソコンの初歩の初歩、
電源をどうやって入れるのかさえ
細木先生には全く判らないという
有様だった。
パソコン購入以来、この方全く
使われることもなかった。
だが、何故か先生の目の前にある
パソコンはすでに三代目、OSが新
しくなる度に買い替えていたために
そういうことになったのだ。
にもかかわらず、起動させることさえ
危ういと言うので、さっさく先生は秘書と
言ってもいい広末を呼び出すことに
した。。
そしてパソコンの初歩の初歩である
起動の仕方から覚えようとしたの
だが、ここで広末は
『先生、そういうことだったら、私が
代行いたしますので、ご心配なく』
とすげなく答えるだけであった。
『何、言ってんの、あんた、そんな
悠長なこと言ってる場合じゃないわよ
テウィが、あのテウィが、この新宿でお祭り
騒ぎを始めようってのに・・・・・・・・・
とにかく山本に、何かテウィの動きを阻止
する策はないか、聞いて見るのよ!!』
と細木先生はもはや頼りになるのは
山本だけと、何としても彼からこの事態に
収める策でもないかと聞かずにはおれ
なかった。
そしてそれが細木先生にパソコン習得へ
と向かわせているのは明らかだった。
『新宿大舞踏祭』が開催されることが
ほぼ決定的になったと知った時、
その瞬間細木先生は即、配下の人間を
テウィ夫人の拠点に送り込み、武力で
それを阻止する勢いだったが、それを
押し止めたのは秘書の広末だった。
その後細木先生はそんな軽挙妄動
とも言える行いを口にすることはなかった
のだが、それでもまだ先生のイラつき
が隠せないように広末には感じられた。
ここはやはり山本の意見をどうしても
仰ぐ必要がある。
広末自身もそんな考えを抱いていた故に
先生にパソコンの初歩からその使い方を
レクチャーすることにしたのだった。
とりあえず細木先生はパソコンの電源の
入れ方を覚えた。
そして
『次はメールよ!!!』
と言った。
しかしここで壁にぶつかることになった。
キーボードでの日本語能力が中々上手く
いかなかったのだ。
『先生、最初から上手にキーボードを叩ける
人間などいませんよ、だから最初は
ゆっくりとあせらずに・・・・・・・・・・』
と、広末はアドバイスした。
しかし先生の目はキーボードを見続けて
いるにもかかわらず、まるで違う文字を
入力したり、または同じ文字の列を
並べたりし、そのうち何度やっても
上手くいくことはなかった。
そんな有様についに先生も
『もういいわっ!!!!広末、あんたが
やって、あんたが!!!!!』
と早くも匙を投げ出した。
結局山本へのメールは広末が細木先生の
パソコンから打ち込み、送られることに
なった。
その細木和子先生のメールだが
山本のパソコンに送られはしたものの
広末が彼のケータイを見ながら打ち込んだ
メールアドレスは指定したメールアドレス
からのメール以外は全て迷惑メール
として処理されるようになっていたため、
その後彼の目にその文面は一切、触れる
ことはなかった。
そういうことを知るはずもない細木和子先生
は山本からのメールを待ち続けることに
なった
こうして時間のみがまた過ぎていくことに
なったのである。
数日待ったものの山本からのメールは
送られてこなかった
『山本の野郎!!』
イライラの募る日々の中、ついに細木先生
はもっとも頼りになる男に対して罵りの
言葉を吐いた。
当たり前の話だがそれも本人に届くことは
なかった。