最近ヘビーローテーションな曲 ブログネタ:最近ヘビーローテーションな曲 参加中
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妻の奇行は益々続いていくように

見えた。

ここ最近秋めいてきて、小康状態

が続いていたと言うのにまた妻が

キッチンで、全裸で踊り倒す姿

を目撃していた川崎麻世だったが

ここに来て、妻のカイヤが

テクノビートに乗って、キッチンの

床の上を全裸でゴロゴロと転がる

倒す姿を見て、さすがの麻世も

何か身の危険さえも感じるように

なっていた。

(一体カイヤは何を考えているのだろう?)

普段は無邪気な麻世もそんな考えを

抱かざるを得なかったが、それでも

あえてこのところの奇行の原因を探る

ために妻に言葉を掛けることもなかった

のだ。


というのも川崎麻世もまたこのところ

ある踊りに夢中になっていた。

それはアメリカ人である妻カイヤに対抗

するために始めたものであったが、

いつしか彼もその踊りに嵌ってしまった

のだ。

その踊りとは『阿波踊り』であった。


当初、麻世はアメリカ人である妻に対抗

する手段を常々考えていた矢先、三田村

邦彦という芸能界の先輩と親しく付き合う

ようになった。

その三田村が阿波踊りのエキスパートで

ある『阿波オドラー』だと知った瞬間、彼は

失礼な話ではあるが、三田村を利用して

自分もそんな『阿波オドラー』にのし上がろうと

考えた。

麻世のそんなスケベ心など全く知るはずもない

三田村は少しでも『阿波踊り』の同志達を

増やせればという心意気で、麻世に対して

熱心に彼を『阿波オドラー』にすべく連日

その指導に当たっていた。


可笑しなダンス、いやダンスともいえない

ただ単に腰を振り倒す運動、そんなアメリカ

人妻の奇行に対抗するために日本男児と

して始めた『阿波踊り』に今や、自分の師匠と

も言える三田村邦彦より熱心に取り組んで

いた川崎麻世はついに『阿波踊り』のCDまで

購入し、そしてさらに携帯音楽プレーヤー

まで手に入れ、暇さえあれば、それを聴きながら

踊るという生活を始めた。

もはや麻世には寝ても覚めても『阿波踊り』

という人生がこの秋から始まったと言っても

過言ではなかった。


そんな川崎麻世は先輩三田村邦彦に安物

の携帯音楽プレーヤーをプレゼントした。

『三田村さん、これに阿波踊りが入ってる

ますから、これ、聴きながら、いつでも

練習してください』

と言いながら、麻世はそれを手渡した。

練習してくださいと言いながら、本当のところ

彼の意思はというと

『これ、聴いて、練習しやがれ!!!』

というのが正直な本音だった。


麻世が三田村に送った携帯音楽プレーヤー

は容量が2ギガバイト程度であったが、

そこにはすべて麻世が購入した『阿波踊り』

のCDが容量一杯まで収録されていた。


最新兵器を共に手に入れた2人の男は

この後、寝ても覚めても『阿波踊り』の生活

を続けることになった。

しかしここにはもう一人本来いるべきはずの

男がいなかった。

菅直人マイナス8万点前首相である。

しかしそのマイナス8万点前首相は何が目的

なのか、暢気に四国を巡礼していた。


『菅さん、いつ帰ってくるのかな?』

三田村は仲間を気遣ってか、そう問いかけて

みた。

『さあ、今頃、四国の何処かを歩いてるん

でしょうね』

基本的に他人のことはどうでもいいという態度

の麻世は当然と言えば、当然のようにそう

答えるだけだった。

そんな麻世だから

『そんなことより、今日も一丁踊りましょうか』

と言うなり立ち上がり、踊り始めた。

『そうだね、踊ろう、踊ろう』

三田村もまた立ち上がって、踊り始めた。


2人はこのところカラオケボックスに出向いては

まったくマイクを持つことなく、飲み物食べ物を

適当に注文すると、あとはその中で踊ると言う

ある意味、奇行じみたことをしていた。


マイナス8万点前首相などいなくとも当分彼ら

の絆は『阿波踊り』をヘビーローテーションに

続いていくことになりそうだった。