明日から左目に加えて右目にも
目薬をさすことになっている
今日のうちに買い物
いつもの川…いつものように
アオサギが日向ぼっこ
護岸に生えた雑草の上
やっと見つけた場所
水の中に入って餌にありつけたのか
これからなのか
身をかがめてジー
ピクリとも動かず
「あいつらだって喰わなきゃ
生きていけないんだよ」
「寒いのにご苦労なこった」
主人の言葉を思い出す
スーパーの帰りに野菜市場
12月ともなれば
買い物客で賑わっていて
それに合わせるように野菜
葉物は少ない
ニンジンの葉っぱだって
大根の葉っぱだって貴重品
どっこいしょ
重くてと言いながら一番重そうな大根を選ぶ
主人は買い物に行っても
「葉っぱを落としてください」
「落とした葉っぱもください」
「半分に切ってください」
持ちやすいように頼む事ができなかった
冷たいのに
長いままで抱えてきて
家に帰るなり
「恥ずかしかったよ」
ニヤニヤ笑ってごまかしていた
「だからぁ…切ってって頼めばいいのよ」
何度か繰り返した後
言っても無駄だとわかって
何も言わなくなった
何もかもが思い出
「重いのにありがとう」
「冷たかったでしょ」
どうしてこの一言が言えなかったのか
「ありがとう」も言わせず
逝ってしまったと思っていたけど
チャンスがあっても
言わなかったと今にして思う
私って
冷たくて…薄情で…自分本位で
わがまま
それでも私は私が好き…大好き
主人が私を好きだったように

















