こちらは、アルニコマグネットの製造の様子です。
2:45くらいからが、オリエンテッド処理です。一度、成型した磁石を加熱した状態で電磁場に置くことで、磁石の組成の極性が一方向(オリエンテッド)になります。この処理による最終的な着磁後の磁力線の一方向のみの磁束密度が高くなります。逆にオリエンテッド処理がされない場合(アンオリエンテッド)は、磁力線が、いろいろな方向を向くため、一方向の磁束密度は低くなります。
この違いにより、同じ成分のアルニコ5マグネットでもオリエンテッドとアンオリエンテッドでは、磁束密度が大きく違い、ピックアップが拾う信号も大きく変わります。アルニコ2、4は、オリエンテッド処理をしても組成が変わらないため、アンオリエンテッドしかありません。

アルニコ5は、一方向の磁束密度が高く、オリエンテッドになっているのがわかるでしょう。

アルニコ2、4は、磁束密度はアルニコ5の半分程度ですが、磁束密度の割の磁場が広くなっています。アンオリエンテッドマグネットが、オールドPAFの音が違う要因と言っていいでしょう。