コンクリート・ユートピア(콘크리트 유토피아)
2023年の韓国映画
○ストーリー
大震災により、廃墟と化した韓国ソウル。
建物はほぼ崩壊したが、唯一ファングンアパートというアパートだけは崩れることはなくそのままであった。
その為ファングンアパートには外部の人間が逃げ込もうとする。
脅威を感じ始めたファングンアパートの住人たち。
住人たちはある勇敢な行動を取ったヨンタク(イビョンホン)をファングンアパートの指導者とし、住人以外の人間を遮断しようとするようになるが…。
○キャスト
ヨンタク役 イビョンホン
ファングンアパート103棟902号の住民。
ファングンアパートの住民代表となる。
ミンソン役 パクソジュン
ファングンアパート103棟602号の住民。
徐々にヨンタクの影響を受ける。
ミョンファ役 パクボヨン
ファングンアパート103棟602号の住民。
ミンソンの妻。
看護師をしていて、優しい性格。
グメ役 キムソニョン
ファングンアパートの婦人会長。
へウォン役 パクジフ
ドギュン役 キムドユン
ファングンアパートの103棟809号の住民。
○感想
公開中の映画なので、ネタバレなしでざっくり感想です。
内容が内容だけに感想を書くのも難しいのですが…。
人という存在について、改めて考えさせられる作品だったと思います。
タイトルの「コンクリート・ユートピア」
コンクリートはそのまま分かるのですが、
ユートピアとは?と思って調べたら
↓
ユートピアとは 「ユートピア」という語は、本来「どこにもないところ」という意味をもつ。 だが、この言葉を発明して世に広めたルネサンス人トマス・モアは、理想世界というつもりで用いた。 今日でも、一般には、「架空の理想世界」という意味で使われている。
(お借りしました)
ユートピア=「架空の理想世界」
作品を観るとタイトルがしっくりきます。
イビョンホンさん演じるヨンタク
人って追い込まれると誰かを崇拝したくなるのかなと…。
イビョンホンさん流石の演技でした。
最初イビョンホンさんって気が付かなかったぐらい。
役によって本当にガラッと印象が変わる俳優さんです。
パクソジュンさん演じるミンソン、パクボヨンちゃん演じるミョンファ
ミンソンは徐々にヨンタクの考え方に影響され、変わっていき…
ミョンファはそんなミンソンの考えに少しずつついていけなくなる。
ボヨンちゃん少し「今日もあなたに太陽を」と被りましたが、こういう役がハマり役なんだよなぁと思いながら観ていました。
ソジュンさんも良かったです。ミンソンが一番人間らしいというか。そんな感じがしました。(上手く伝えられないのですが)
ソニョンさんはぴったりな役どころでした。
グメはこういう人いるよね、っていう感じのキャラクター。
パクジフちゃんは影のある感じの役で良かったです。存在感のある女優さん。
個人的にドギュン役のキムドユンさんが気になりました。そして、ドギュンが意外と好きでした。
こういう状況の時にこそ、人間の本質が見えてくるのかなと思ったり。
改めて色々なことを考えさせられる作品でした。