デッドエンドの思い出(막다른 골목의 추억)

2019年


(ストーリー)

30歳を目前に控えた韓国人女性ユミ(スヨン)。彼女には日本の名古屋で仕事をしている婚約者の男性テギュ(アンボヒョン)がいる。暫く会っていないテギュに会いたくなったユミはテギュに会いに日本へ向かう。

テギュのアパートを訪れたユミ。そこにいたのは見知らぬ日本人の女性だった。彼女はテギュの恋人だった。テギュは日本で好きな人が出来てしまったのだった。


衝撃の光景にショックを受けたユミ。あてもなく街を彷徨う彼女が辿り着いたのはカフェ兼ゲストハウスのエンドポイントという場所だった。


エンドポイントは地元の人々に愛される場所だ。オーナー西山(田中俊介)は優しく人々に寄り添う青年。

だが西山にもある過去があった。


西山やエンドポイントの常連客と触れ合う事でユミの心も少しずつ穏やかになっていく。


(感想)

素敵な作品でした。この作品は名古屋が舞台です。

名古屋の景色も出てきてロードムービー的な感じでも楽しめる作品です。

名古屋に行ってみたくなりました。


主人公ユミ役を演じるのは少女時代のスヨン

スヨンは昔日本でアイドルデビューしてたこともあり日本語が上手!

劇中でも日本語の発音がいいと言われるシーンがありました。

アラサー女性の絶妙な心情を上手く演じていました。


西山役を演じるのは田中俊介

元ボイメンという事でアイドル出身な所はスヨンと一緒。

自然体な演技で素敵でした。

この2人しか出演者をチェックしないで観たらユミの婚約者・テギュ役でアンボヒョン!

まさかここでアンボヒョンを見ると思わなかったので、なんだか嬉しい気分になりました。(役柄は嫌な役だったけど)

日本語のセリフも少しあり。


ユミとテギュの友人役にドンヒョンべ。

BIGBANGのテヤン(SOL)のお兄ちゃんです。

ユミの妹役にペヌリ。

ゲストハウスのバイト役でイジョンミンも出てます。

この女優さんよく知らなかったけど、なかなかいい味出してました。


監督はチェヒョンヨン

韓国人の監督でした。

原作はよしもとばななの短編小説です。

原作小説は日本人の主人公を映画では韓国人の主人公に変えています。

原作も気になる。


タイトルのデッドエンドとは行き止まり、物事が行き詰まった状態のことみたいです。






映像の撮り方の感じ、凄く好きです。

ユミの書いてたカリグラフィーも素敵でした。


もっと恋愛色強めな作品なのかな?と思ったらユミと西山は恋愛っていうよりは友情といった感じかな?と個人的には思いました。


1時間28分と時間も短めなので観やすい作品です。

心が温かくなる作品でした。