退職して二週間が経過。今は毎晩、明日は何をしようかを考えるのが楽しい。海へ行こうか、山へ行こうか。ただ一つ不都合がある。山へ行く際の車の運転が億劫なのだ。運転の負担が少ない近場の山へ行こうと思っても、平日は田舎のくせに一丁前に通勤渋滞などがあり、結構時間がかかってしまう。もっと簡単に山に行けないか?と考えて思いついたのが、バイクだ。バイクなら走ること自体が楽しいだろうし(多分)、時間的にも車より早く移動できる。更には燃費もいいので経済的だ。まさに一石二鳥いや、三鳥のこの案は満場一致で即可決。


バイクにはこれまで、16の時からの8年間と38からの2年間、計10年ほど乗ってきた。今回は20年ぶりのバイクになる。この年でバイクに乗れるのかどうか不安はあったが、一度バイクへの想いに火がついてしまったらもう止まらない。(←基本単純) 

もう一度バイクに乗りたいとの思いが抑えられず、直ぐにバイク屋へ!(←基本無鉄砲)


ピカピカの新車に乗る気は無かったので、中古バイク専門のチェーン店に行ってみた。予めこんな感じのバイクがいい、というのをイメージしたうえでバイク店に行ったのだか、店に入るなり自分のイメージ通りのバイクがあった。30年前の250ccの中古バイクだったが、見た瞬間ピピッときたのだ。これも何かの縁だと思い5分で即決。だが値段を見てビックリ!30年前の新車時の値段より高いのだ。昭和の時代の中古バイクは人気があることと、古いが故に整備に手間がかかるので値が張ってしまうそうだ。値段に見合うしっかりとした整備をお願いし、納車の日を待った。


納車されるまで、バイクで何処へ行こうか?などと考えていたら、たまらなく楽しくなった。近場の山へ行く時の足に使うのは勿論、ツーリングに行ったり、湘南サーファーのようにバイクにボードを積んで海に行くなんていうのもいい。遊びの幅も広がるだろう。


待ちに待って、ついに納車の日がやってきた。

バイクを受け取り早速海岸線をひとっ走り。最初はちょっと怖かったけど、海沿いの道を走るのはとても気持ちが良かった。けど、バイク自体は結構ポンコツ。やっぱ30年モノだけのことはある。あちこちでガタガタ、ビリビリ音がする。まあそれも古さ故の味と考えよう。


 SRV250 ルネッサ  



ガタは来てるけどエンジンは好調!いやーこりゃいいぞ!と、茨城の田舎道をヒラリヒラリと走り回る。だが、調子に乗りすぎた。気がつけばどこを走っているのか分からなくなった。ナビに慣れてしまっているので、ナビがないとあっという間に迷子だ。特に茨城の田舎道なんて、右へ行こうが左へ行こうがどこを走ってもメロン畑とサツマイモ畑ばかり、似たような風景が延々と続く。何度か路肩に停まりグローブを外してスマホで位置確認。これが結構面倒。バイク用のスマホホルダー付けなきゃ何処にも行けそうにない。



とりあえず何とか知ってる道に出て、家まで無事戻ってこれた。楽しくて80kmも走った。バイクを降りてまず思ったのが、バイクって疲れる。車の方が断然楽。当たり前だけど。車の運転の億劫さを解消するために買ったバイクだけど、あまり遠出は出来ないかも。まあでも面白いからいいか。

さてさて、これからどんなバイクライフが待っていることやら。

また楽しみがひとつ増えた!


30年前のバイクと60歳のリターンライダー



お次は、いずこの山へ