【私はお爺さん】

登山体力の維持強化のため、近くの筑波山によく

登っている。筑波山は標高877mの低山だが、最も

標高の低いつくし湖登山口から登れば、山頂までの

標高差は820mもあり、それなりにトレーニングに

なるのだ。


トレーニングなのでいつもタイムを測っている。

これまでのベストタイムは1時間ちょっと。チビ

さんとガンガン山に登ってた頃に出したタイムだ。

もう5、6年前の話。このベストタイムと比べて、

現状の登山能力を見極めている。


スタートからガッツリ歩き、ゼーハーしながら必死

こいて山頂を目指す。山頂到達時はいつもシロメ

状態。でもって時計を見ればベストから20分遅れ!

というのが最近の常。

こんなに頑張ったのに、無いわ〜、と嘆いてばかり。

こうなると面白くない。あなたはもうお爺さんなん

ですよ、と言われているようなもんだ。今までは

孫に爺ちゃんと呼ばれようが、禿げようが、小便

チビろうが、自分が爺さんだと本気で思ったことは

なかった。だが最近は自分を取り巻く爺さん呪縛

から逃れられなくなってきた。そうなりゃもう開き

直るしかない。ええ爺さんで結構。だけど、実は爺

さんって結構都合が良かったりする。何か失敗した

り間違ったりしても「爺さんだからしょうがない」

で済ませてしまえるのだ。老に抗うのではなく、

開き直った受け入れた方が気楽に生きていける

ってもんだ。


サーフィンの時も混んでいる時などは

「爺さんなんだから波を譲ってくれよ」と言いたい

ところだが、流石にそう甘くはない。今度背中に

「もみじマーク」でも貼って海に入ったろか。

なんて姑息なこと考えるあたりが、やっぱり

クソジジイになったって事なのかなぁ。


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おまけのニャン’s


窓辺で外を眺めるのが好き。

家の前を通る小学生に人気がある。



お次は、いずこの山へ