地元筑波山でのトレーニング登山のお話です。


【2015.07.05(土)】


アメリカ、シエラネバダ山脈にあるジョン・ミューア・トレイル挑戦まであと二週間となった。


いよいよ緊張感が高まってきた。

緊張感というより不安感と言った方が正しいか・・・


初めての海外登山、

340kmのロングトレイル、

標高4000mオーバーの山々、

三週間の単独行、

などと不安要素は山ほどある。


とにかく今できる事は万全な準備を整える事。

できる事はやっておこう。


縦走成功のカギとなるのはやはり体力。


という事で、天気の悪いこの週末は

地元の筑波山で体力強化トレーニングに励むことに。


土曜早朝、小雨が降る中、筑波山へと向かった。






トレーニングなので
ガッツリと負荷を掛けて登る。

実際の縦走時の荷の重さは25kg程になる予定なので

それより更に5kgほど負荷を増やし
30kgを背負って登ってみる。






30kgになるようザックに色々と重りを詰め込んだのだが
実際に重さを計ってみると
33kgになっていた。

だが、これくらいの重さになると
3kgの差など誤差の範囲。






重いほどトレーニングになるかと思い
33kgを背負ってスタートしてみたのだ。


が・・・

初めて背負う30kgオーバーの重さは
当たり前だが
とんでもないものだった。






スタート後100m歩いただけで汗が吹き出た。

爽やかなスポーツ汗ではない。

脂汗だ。






えらいものを背負ってしまったと後悔しながらも
足は止まる事なく坂道を登り進む。


ジョン・ミューア・トレイルへの想いが
辛さを跳ね返し脚を前へと進めた。


ウルトラ辛いっす・・・




真壁のつくし湖から薬王院コースを経由し
標高差820mを登り切り男体山頂に到達。


かなり時間がかかったが
何とか登り切る事ができ一安心。


だが

まだまだ!






女体山を越え
つつじヶ丘へ一旦下り
迎場コース、白雲橋コースを通って
再び山頂へ登り返す。






登りのトータル標高差は1400m。

何かに取り憑かれて狂ったかのように
トレーニングに励んだ。





かつて経験した事のない辛さに耐えながら
岩場の急坂を登り切り
本日二度目の山頂を制覇。





泣きたくなるほど辛かった。

途中、重りとして背負っている水を
何度捨てようと思ったことか・・・

二週間後に
シエラ・ネバダの美しき大自然を歩く自分の姿を想像しながら
頑張って山を下りて行った。


33kgを背負って1400mを10時間。

これだけやっても不安な気持ちは拭えない。

本当にやれるのだろうかという不安感、
早くシエラ・ネバダを見てみたいという期待感、


複雑な気持ちが入り乱れる。

兎にも角にも
10日後には出発だ。



けど

一つ重要な問題がある。


実は、英会話は全くダメなのだ。

そんな事で
一人で大丈夫なのだろうか??


シエラ・ネバダに辿り着く前に
サンフランシスコの街の中で遭難するかも...


う~む!


胃が痛くなってきたぞと...




おしまい。


お次は

いずこの山へ・・・