どうやらわかったことがある。
自分が好きなそばは上品なそばではなく、雑味のある田舎そばということだ。
そば殻入りの色の濃いそば、田舎そば。一般的なそばを提供している店で出てくるのは更科とか藪とか言われる系統のものが多いのであろう。
今回行ったいけながもメニューを見る限りではその様だった。
いけながは瀬戸川のすぐ横にある。地形的に入りやすいとは言えないが、国道1号線下り側、瀬戸川のすぐ横に見える。
店内も狭くはないが広くもない。テーブルは4つのみ。4組しか入れないため、待つことも多いだろう。
ここは通常のそば以外に粗びき三兄弟なるものがある。それぞれの固有名称は忘れたが、粗びき十割、粗びき二八、そば殻入り二八といった感じだった。
そば殻入りのそばは色が濃く、そうか…これだ!と思わせるものがあった。
そばをそのまま食べ、モンゴルの岩塩と呼ばれるものを付けて食べ、汁をつけて食べた。おろしワサビを入れて食べ、そこで気づいた。そのままか塩を付けて食べるのがとてもよいと。
そばの香りや味を楽しむには、汁すら要らない、そんな風に思えるそばは久々、…いや、本当の意味では初めてだったかもしれない。
とても好みの味だった。
と、身内に話したら、そばに見合うだけの汁が作れていないだけじゃないのか、と言われた。
いやはやまさに思い返してみるとそうかもしれない。そばそのものに満足、通いたいと思えるそばを見つけた興奮でそこに気づかなかったとは、まだまだ甘いことを思い知らされた。
おすすめと書かれていた熱々の海老天入り汁もそれなりにおいしかったが、どうもそのままや塩で食べるのがおいしいと感じたということは、同じ原理なんだろう。
とは言え、そのあたりは好みもあるため、個人的な意見としての範疇を超えない。
うん、ただ、確かに汁でも楽しめるお蕎麦だったら完璧だった。とは思う。
ながいけの粗びき、田舎そばは
俺は蕎麦だ!
と主張しているいいそばだった、
しかし、汁は個人的な好みではなかった。
お値段はちょっと高めだけど最近のこじゃれた店と変わらない程度。そばを頼むだけなら1000円とちょっと足が出る程度。思ったよりリーズナブル。
また行きたいと真に思う。