

私は、治療方法を決めるまでに何ヵ所も病院をまわりました。
でも、実際に手術をしているのは今の病院だけなので、この方のように別の病院との実際の手術方法の違いを教えていただけるのは貴重です。
やはり、この病院の1歳未満でも全身麻酔が受けられるという麻酔科の技術は凄く有難いことで、生後早ければ早いだけ1度に大きく切除出来ますし、1歳を過ぎてからの手術よりも残る傷痕が断然きれいになるということ。
このブログに寄せられるメッセージには「1歳を過ぎてからじゃないと手術が出来ないと言われたので…」という内容が多いのです。
このことは先生とも話しました。
「1歳になってからじゃないと手術出来ないとか、切除手術なんかやったら顔が歪んだまま戻らないとか言われている方が多いんですよね…。」と。
なぜ他の病院では1歳未満で全身麻酔が出来ないのか。
それは、麻酔科の技術の問題だそうです。
この病院の麻酔科に勤められていた先生がまめのかかりつけ医なのですが、その先生もまめが手術をしている病院の小児麻酔の技術は素晴らしいから絶対に大丈夫だと言ってくれました。
麻酔科の教授が生後すぐの赤ちゃんの麻酔を担当されて、ほとんど出血無しで手術を終えられたそうです。
執刀医の経験値と技術、それによってこんなにも出来ることと出来ないことがあるのかとおもいます。
だったら、出来る先生にお願いする。
それでいいんです。
私が一番最初に産まれて間もないまめを連れて行った病院の形成外科の先生に提案された手術方法は、お腹にエキスパンダーを入れて移植用の皮膚を作り、それを顔に移植するものでした。そして、その病院も1歳を過ぎて体重が10キロ以上にならないと全身麻酔は出来ないと言われました。
私は、その方法で移植した顔の皮膚の写真を見て、あまりのショックでそのあと先生と何を話したのか記憶がありません。
そのくらい、「こんなツギハギの顔にさせてしまうしかアザを消す方法は無いのか」と愕然とし、診察室を出てから号泣しました。
ところが、です。
他の病院をまわってみると「お腹の皮膚を顔に移植させたりしたら、皮膚の馴染みが悪い!色も合わない!」とどの先生もおっしゃるのです。
皮膚移植に関して何の知識も持たない素人の私が、もし何の疑問も持たないで一番最初に行った病院でそのまま手術を受けさせていたら…。
もうひとつ。
一番最初に行った病院の先生は元々、今まめが手術を受けている病院にいらっしゃいました。今でも月に1度は今まめが手術を受けている病院でもオペをしているそうです。
紹介状を書いてもらうときに「元々私がいた病院ですし、今でも月に1度はそこでオペをしているので、行かれても手術方法は違わないとおもいますけど…。」とまで言われました。
だけど、結果、全然違いました。
私は、一番最初に行った病院の先生に「時間をかえせ!」と言いたいくらい驚きました。
この経験があったから、アザの治療は生後早ければ早いほど効果があるから、まめの主治医の技術が素晴らしいから、今の病院の麻酔科の技術が確かだから、
だから、私はこのブログを始めたんです。
親が見極めて、判断してあげるしかないんです。
私は産後の体調が本当によくなかった。
フラフラでした。
それでも私が探さなきゃ、誰も病院を探してくれなかった。
この程度の治療結果しか出せない手術は受けさせたくない!と思って、最後、初めてお会いした先生に私が言った言葉は「先生。先生は、このアザをどこまでキレイに消すことが出来ますか?」でした。
「○○病院も、○○病院も、○○も○○も○○も全部行きました。A教授もB教授も、C教授にも診ていただきました。総合レーザークリニックのD教授にも。先生はどういう治療をなさって、結果どこまでキレイに消すことが出来るか教えてください。」
…もう、診ていただくなんて姿勢じゃなかった(笑)
どーなのよ、なにが出来るのよ、キレイに出来るの?!出来ないの?!どーなの?!
…みたいなテンションでした。
でも、それが今のまめの主治医です。
とにかく穏やかで、私の素人質問にも丁寧に答えてくださり、相当な時間をとって説明してくださいました。
そして、お答えいただいたのが「最終的には、傷痕が数ミリの線1本になりますよ。」です。
神様って、いるんです。
この先生に出逢わせてくれた神様。
と、まめのアザをキレイに消すことが出来る形成外科界の神様、が。
そして、絶対に妥協するものかと諦めなかった私。
私、頑張ったんです。
毎日、毎日、泣きながら頑張ったんですよ。
フラフラで、震えながら病院まわりしましたよ。
だから、今この先生に手術をしてもらえてるんですよ。
来月、まめは4回目の手術です。