「今夜はホタルを見に行こう!」
そんなジィジの提案により、今宵はホタルを見に山へ。
山と言っても、そもそもうちの実家は山の中に突如出現する住宅地。
私が幼い頃は我が家の庭にもホタルが飛んでいた。
すぐ横の川の河川敷に行けばもっとたくさんホタルがいたのだけれど、その川に架かる橋の改修工事で川の流れを変えてからホタルがいなくなってしまった。
でも、車で5分も走れば沢山のホタルに会えるよ。
地元のママ友のおうちまで行って、ホタルを見させてもらった。
因みに、今の鳥取は20時を過ぎてもまだ明るい。
夕飯もお風呂も、18時には終わらせてしまった私とまめ、日没待ち。
だんだん暗くなる外灯もない山道を車で走りながら、この辺に住んでいる子供たちは、こんな暗闇を歩いて家路につくこともあるの?!と心配になる。
そういえば、そのママ友は第3子が予定日よりも3ヶ月早く産まれ、破水してからヘリコプターで病院まで運ばれたと言っていた。
それは、家が山奥だからという理由だけではなく、地元の産院では対応出来ない理由があってのことだろうけれど、これはなかなかの山奥だ。
その地区の公民館に車を停めて、外灯皆無のただの闇の中を歩き進む私達。
「こわいよ…。」と、覚えたてほやほやの言葉を使うまめ。
こわいよね!
ママも相当こわいよ!
子供を連れて道に出てるね~とラインをくれたママ友と落ち合える気がしない。
「暗すぎて、ホタルどころか何も見えない」とラインをすると、「車でもうちょっと奥まで来て」と…。
なんとかママ友親子と会えて、そのお宅の玄関の明かりがこの集落初めての明かり。
さすが、これならホタルが出るはずだ!
いたよ!
わかる?
これもホタルの光だよ!
まめは、かなり怖いようで、ジィジにぎゅーっと抱きついたまま。
すると、次々と車がやって来て「こんばんわー!」と、元気な小学生の声が聞こえてくる。
「今から皆で花火するから、よかったらまめちゃんも一緒にどうぞ」
花火!
まめ…は、さすがに出来ないから見させていただこう!
と、思っていたのに、めちゃくちゃやりたがるまめに、持たせてやらせてみた。
「まめ!アッチッチだからね!動かないでね!足出したら危ないからね!バァバ、まめの腕、離さないでね!」
私の声が響きわたる、まめの花火デビュー(笑)
自分の持っていた花火が消えると「more!more!もういっかい!」と言いながら新しい花火をもらいに行く。
大興奮!
けっこうやりました。
我が家も入れて、5世帯が集まり花火会。
私達以外、この集落の家族。
ママ達に、お子さん達の登下校が心配じゃないかと聞くと「この町の親が交代で付いて行ってるんだよ」と言われる。
やっぱりそうですよね。
じゃなきゃ、心配だよね。
町全体で、どこの家庭の子供も分け隔てなく見て守っている。
5世帯もいたから、どの子がどのママの子供なのか全然わからなかったが(しかも真っ暗だし)、ママ達はどの子も自分の子のように叱っていた。
ホタルも沢山見られて、花火も出来て、大満足。
皆にお休みなさいを言って、車に乗ると、
「ヒ…ヒィィィィ~~~!!!!」
恐怖のあまり、声が出なかった。
私の頭からでっかいでっかい蜘蛛がぶら下がっている。
私の頭の右側から、糸をひいて私のお腹あたりにいるでっかい蜘蛛がどんどん上がって来て、顔に近付いて来た。
「キャー!キャー!キャーーーー!!!」
慌てて車をおりて、蜘蛛を振り払い振り落とし、なんとか事なきを得た。
怖すぎて泣きそう。
「スパイダー!スパイダー!」と言っているまめの隣に戻り、恐怖の興奮状態によりゼーゼーハァハァしていると、まめに肩をポンポンポンと3回叩かれて「こわいの…?」とたしなめられる(笑)
娘から初めて元気付けられた瞬間。
「まーめー!!ママ、怖かったよぉーーー(泣)」と、ぎゅーすると、しばらくポンポンしてくれた。
素晴らしい、1歳9ヶ月。
ママ、まめがいてくれれば生きていけるわ。
そのスパイダーの実物大。
横のペンを参考に、どんだけのデカ蜘蛛がシュルシュルと顔に近付いて来たかをご想像ください。
私は、昔から虫に好かれる。
皆でいるのに、わざわざ私を選んでデッカイ蛾がとまりにくる。
出来たら、虫には好かれたくない。
今日もまめは「スパイダー!ママ、キャー!こわいよ。」と言う。
見事な英語と日本語ミックス(笑)
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