私の産後の舞台復帰は、フラのステージだった。
そのステージは…。
地元のお祭り~!
ライトも一切無し、勿論ゲネプロとかも無し、ホールじゃなく、体育館…?
だからといって、中途半端な気持ちでステージに立ってはいけないのよ、私!
北島マヤは、体育館倉庫でも素晴らしい舞台を作ったじゃない!
東京に戻ってからも、毎日自主練。
踊っていると、足元にまめがまとわりつく。
っていうか、まめも踊っていて、スペースが狭いから私にどけと指示している(笑)
あんた、本当に歌うのも踊るのも好きだよねー。
さすが、私の娘。
さて。
当日は私が控え室にいる間、まめはバァバと会場で他の出し物を観ていた。
吹奏楽やブラスバンドの演奏にノリノリでステージ前の桟敷席で踊っていたらしく、控え室に入って来られた知り合いが「まめちゃん、ずーっと踊っててお客さん皆まめちゃんしか見てないよ(笑)」と教えてくださる。
舞台を喰ってどうする…(苦笑)
控え室のドアをちょっと開けて覗いてみると、ちょうどまめとバァバがそこに。
そして、まめの周りに小学生が3人。
アザのことをバァバが説明している様子。
何か言われたのか?!と思い駆け寄ると、「この子のお母さん?」と言われ「そうだよ。」と答えると、「この子、手術したの?」と聞かれる。
「そうよ。頑張って手術したんだよ。あと6回か7回手術してこの黒いところ取るの。」
「そうなの…。」
女の子2人と男の子1人。
後で母に聞くと、女の子が「お顔どうしたの?」聞いてきたらしい。
「抱っこしていい?!遊んであげる!!」
そこからお姉さん女子2人のまめの取り合いが始まり…(笑)
私は安心して楽屋に戻った。
出番前に客席の横を通って舞台袖に行くのだが、桟敷席にバァバとまめ、そして小学生女子2人が一緒にいる。
私を見付けたまめが「ママー!」と走って来たので出番まで抱っこして袖にいると、いつの間にか小学生女子2人もくっついてきていた(笑)
「まめちゃん、お顔痛いの?」
「ううん、痛くないよ。これはアザでね、色が黒いだけであとは皆と同じだよ。元気でしょ?」
「うん。良かった!」
2人一緒に桟敷席に戻って行く。
ツンツン。
また小学生女子2人。
「いつ手術するの?」
「来年。春になる前くらいかなぁ。」
「そうか…。」
また桟敷席に戻って行く(笑)
それから出番直前まで、込み合う舞台袖を自由に出入りする小学生女子2人からの質問攻めに合い、舞台に出ようとバァバにまめを渡すとまめに泣かれ、全く集中出来ないままステージに立った。
ハーネスギリギリのところで「ママー!ママー!」と泣くまめ。
よじ登ろうと…(笑)
最後の曲で、客席におりてお客様にレイをかけてあげる演出があるのだけど、「お年寄りの方とか、子供にあげるといいかも」と言われていたので、誰にあげたらいいか舞台袖から客席を覗くと…。
「…9割、お年寄りですね…。」
「…だね…。」
ご長寿クイズの客席状態。
いいよね、こういう町の交流会のようなお祭り。
4本のレイのうち、2本をまめと遊んでくれた小学生女子に、あと2本はお年寄りに差し上げた。
今回の復帰ステージの目標は「泣かないこと」。
間違えない、とかじゃなく、泣かない。
でも、レイを小学生女子2人にかけるとき、泣きかけた。
おばあちゃんにレイをかけるとき、鼻の穴はぷっくり膨らんで、口元プルプルしていただろう。
一体何になのか自分でも解らないけれど、何か感動しちゃうの。
お客様さんからしたら、きょとんだよね(笑)
あの踊ってた人、なんか泣いてたけどー?
って。
だから、絶対泣いちゃ駄目なのに。
泣きかけた。
どれだけ小さな規模でも、またこうやってステージで何か出来るようになれたことも嬉しかった。
また、まめとママとの可能性が広がったね。
次は12月。
まめのステージデビュー?が控えているよー♪
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