MRI。 | ありがとう。大好き。~巨大色素性母斑と生きる~

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私だけじゃない。あなただけじゃない。
みんなが笑顔でいられるために。前を向けるように。
情報を少しでも提供できたら。
みんなの共通点は「命」です。
さぁ、笑おう!

今日はまめのMRI撮影の日。

撮影の前に睡眠薬を飲んで、動かないようにしっかり寝させてからの撮影になるので、当日はお昼寝しないようにと言われていた。

ベビーカーでも、エルゴでも、寝てしまう確率100%のまめ。


致し方無い、行きはタクシーだ。

車内で暴れさせて眠らせないようにして行こう。



受付の2時間前までで飲食はおしまいだからとにかく「パイパイ」コールが始まらないように意識を他にむける。


タクシーの中で、歌いながら手遊びしたりして、付き添いバァバと今日のMRIの撮影までの流れの確認をして、あっちゅーまに病院に到着。


タクシーのドライバーさんが私とバァバの話を聞いていたんだろう、オツリを渡してくれながらまめに向かって「頑張ってね、頑張ってね。」と言ってくださる。

「有難うございます。まめ、ドライバーさんにバイバーイ。」

手をふるまめ。

「わぁー、有難うね!」

喜んでくださる初老のドライバーさんに、「ほら、まめ!サービスにいつものして!」と言うと投げキッスをチュッチュとサービスし、「運転気を付けてくださいね」と私とバァバで言って、「有難うね!」と言われて、あぁなんて素晴らしい心の交流。




受付けを済まして、体重測定をするために小児科の前に行くと、スタスタと廊下の中央を歩き始めるまめ。

両サイドにズラリと座って診察の順番待ちをしている親子1人1人に向かって手を降りご挨拶を始める。

泣いている子がいると顔を覗きに行き、いないいないバァしたと思ったら、また隣の親子に手を振り歩き始める。
そのママさん達もニコニコしながら手を振りかえしてくださるので、まめも気を良くして右側の親子に手を振り、左側の親子に手を振り…。さすがに私も「天皇陛下か(笑)!」と突っ込んだ。


いつもなら「いい子で座っててね」と言うところだが、今日はいい子で座ってられると120%寝てしまう。


しっかり動いていなさい。




なので、家から持参したまめの気を引けそうなオモチャを小出しに与えながら、なんとかお薬の時間まで起こしておくことに成功。

お薬を飲ませる時に使うから、普段使っているスプーンを持って来るように言われていたのにうっかり忘れてしまい、針の無い注射器で飲ませてもらうことに。

私、バァバ、看護師さんに囲まれて「わぁー!いいな!いいな!美味しそうー。まめちゃんしかもらえない美味しいの、いいなー!」と本人にしてみれば謎なハイテンションの大人3人に謎なゼリーを無理矢理飲まされる。

「もういらない」という意思表示か、両手をあわせてフィニッシュのベビーサインをする。

さぁー、これで心置きなく寝てくれー。




眠りに入る時がいつもとは明らかに違っていて、あぁこれが薬の作用なんだなと思って一瞬ドキドキした。




いよいよMRIの撮影だが、以前まめの親友Yちゃんのママから「物凄い騒音だから耳栓を持って行ったほうがいいよ」とアドバイスをもらっていたのに、スプーンを忘れてしまうくらいの私なので勿論耳栓は用意することすら忘れてしまっていてちょっぴり心配になる。


MRIの撮影の部屋はとにかく近未来的で、シューホーシューホーという音と有線のインストロメンタルな音楽、暗い部屋で機械のスイッチの光とドームの中の独特な光、これ、チューブにつながれたキアヌリーブスかトム・クルーズが入ってるやつですよね?って感じ。



まめに、SFの映画を観させておけばこれからの治療をワクワク楽しんでくれるかもしれないなーとか思ってみたり。



この機械、いったいおいくら万円するのかなーと思ってみたり。



私が頭にしていたカチューシャが金属だったので、MRIの磁気にぐんぐん引っ張られていくのがちょっと楽しくて、ちょびっとずつ近付いてどの辺りからグンッとくるかなーとかやってみたり。




「10~15分で終わりますから」

と言われて、まるで宇宙人に実験されているかのような姿のまめと私2人きりの密室になる。



まめを見守りながら、15分間この場で出来ることを必死に考える。



シューホーシューホーのテンポと有線の曲のテンポが合っていて、流れる音楽ががテクノアレンジみたいな感覚になり、部屋の暗さと機械の無機質な明かりが「ここ、クラブ?」に思えてきたので踊りたくなる。

でも、間違いなく踊ってはいけない。


なので、まめを見守りながらストレッチしてみた。



まめは起きることなく無事MRIを撮り終え、私はなんとなく首と肩の凝りがやわらいだ。


Yちゃんママから聞いていた撮影中の騒音
、私は相当凄い騒音を覚悟していたので意外と平気だった。

やっぱり私のようなビビりは想像も過剰だ。


まめは暫くぐっすり眠ったが、目覚め方もやはりいつもと違って朦朧としていた。

その時のまめが、海外旅行で飛行機に乗る前に睡眠薬を早目に飲んでしまい、まだ寝てはいけないから必死で起きているまめパパの顔と全く同じで、「まめ、ちゃんと起きるかな?大丈夫かな?」と思いながらも笑ってしまった。


そんなパパと、帰り道家の近所でバッタリ会い「まめ~!やっぱりパパとまめは繋がってるんだね~!」とチュウされるまめ。

同じ顔が私の目の前で重なっていた(笑)




無事にMRIの撮影は終了。

結果は来週の外来で。




今日1日は薬の作用でフラフラ千鳥足なまめ。

明日はいっぱい遊ぼうね。






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