まめと、まめパパ、ジィジ&バァバで部屋に戻る。
まめの拘束状態は、傷を手で擦らないように両腕に手かせ、ベストに長い紐が付いていてそれがぴちーっとベッドにくくりつけられている物を着せられ、寝返りがうてないようにしてある。
左手に点滴。
痛み止めは入っていない、水分補給用の点滴。
お水が飲めるようになる時間までまだまだ。
顔の傷にあたってはいけないので酸素マスクがつけられないまめは、胸のところから酸素がシューっと出ている。
足の親指にも何やらついている。
でも、まぁよく寝てること。
麻酔のせいなのかな。
寝顔はいつもと全く変わらない、愛しい愛しいまめの寝顔。
パパは仕事へ行き、三人で部屋にいるとまめが起きた。
抱っこしていいと言われたので、抱っこしてずっと語りかける。
大丈夫よ、大丈夫よ。
お帰り、まめ。
ママ抱っこしてるよ。ジィジもバァバもいるよ。
まだ眠いなら寝てていいよー。
まだ目を閉じたまま、涙は出てないが泣き声のような唸り声をあげている。
たまに、ママ、ママ、と呼ぶので優しくギューっと抱きしめる。
背中をさすって、体をトントン。
こんなに単純なことなのに、まめは一番落ち着くみたい。
こんな単純なことなのに、私も一番まめを感じられる。
目を閉じたまま、舌で唇をペロペロしている。
相当、喉が渇いているんだろう。
こんな口の動きをするのは初めてだ。
お水が飲めるようになる時間まで、あと一時間弱。
まめ、もうちょっとだ。
もうちょい寝ようかなー、そろそろ起きようかなー、って考えている間にお口に哺乳瓶がこじ入れられるぞ(笑)
今回、私が思ったこと。
全て前向きにとらえられれば、全てが前向きになる。
当たり前か(笑)。
今までの私だったら、「あと一時間近くも水を飲ませられないんだ」と思っていただろう。
「一時間弱なんてあっという間」と思えば同じ時間でも経過の感じ方が全く違う。
私の脳は、過去のあまりの辛さから、自力で苦痛から回避することを覚えたらしい。
やっぱり、時間はあっという間に経ち、お水を飲ませる。
吐かないでしっかり飲む。
看護師さんに報告して、授乳の許可をもらい飲ませる。
ゴキュゴキュ飲む(笑)
元気だわー。
よかった、よかった。
しっかり目も開いて、いつものメンバーを確認。
自分に何が起こっていたのか全く解っていないということだけは、私達大人には解る。
普通の寝起き。
ぐずりもせず。
私の膝の上でご機嫌。
先生がおっしゃった、「赤ちゃんは痛くない」の意味が解った。
全く、痛いどころか違和感すら感じてない様子。
ガーゼやテーピング、点滴すら「ねぇ、まめ。気付いてる?」って感じ(笑)
案ずるより産むが易しとはよく言ったもので、この言葉通り出産の時もそう思ったが、今回の手術もやってみて本当にそう思った。
案じて案じて、鬱になりパニック症になり、とにかく苦しんだ記憶しかないが、今回は大丈夫だった。
でも、これはあれだけ案じた日々があったからだ。
苦しかったから、ようやくここにたどり着けたのだ。
だから、今苦しんでる人に伝えたい。
本当に、本当に、ほんとーーーーーに、大丈夫ですよ!
私も、「人間は苦悩が原因で死ねるんだ。」と思うほど苦しみました。
実際、呼吸困難にもなりました。
でも、今まめと二人でゲラゲラ笑ってまーす!
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