運転席エアバッグ(エアバッグハンドル)が標準装備になる前の時代

車のドレスアップの上級者はステアリングを交換していました。

MOMO,ナルディ・・・憧れのドレスアップでした。

初代レガシィを新車で買ったとき、メーカーオプションでつけたMOMOの革巻き

今、思い出しても数々の峠道とともに思い出せます。

さて、今回は革接着のMOMOステアリングの重ね革巻きの依頼です。

上の写真は、珍しい2本スポークのMOMOです。 この真上からの写真をもとに

スポークバランスのデータを作成します。

実は、元のアルミプレートスポークと接着革の部分をどうやって革を重ねるか?

なかなか、思いきれず取り掛かれなくしました。

スポーク部分の片側の型紙をとり、リフレクトして1枚の革につなげます。

上部センターに20㎜の黄色の差し色の本革を挟んで輪にします。

ハンドルの握りの太さって35㎜程あるので、ハンドルの外径と内径の差が

70㎜ほどあって、型紙的な話をすると、ハンドル外径と編み込む内径の差は

200mm以上になります。

理論的には型紙は外径と内径のセンターで長で帯輪を作成します。

ハンドルの一番の難所はスポーク部分のまとめです。

しっかり採った型紙を、端末をしっかり合わせ、しっかり締め上げます。

後はコツコツ編み込みます。どんな仕事もそうですが、どこから初めて

どこで終わらせるか? ここがとても大切です。

どうでしょう?型紙と手順は問題なかったようです。

ただ、黄色の革と黒の革の質感がいまいち合わなかった様です

古い、走り屋の旧車に似合いそうです

 

10年前に導入したユニバーサルに比べ、5年前に導入したトロテックのハニカムテーブルの

方が破損しやすい。

原因は使用頻度が多いのもありますが、目が粗く、板が薄く広い・・・

出力も100Wなのもあるかもしれません。

導入して2枚目なのですが、加工エリア1245mm×710mmと広いので、破損した部分を

ハサミで切り取って、1枚目のきれいな部分を埋めて長く使っていました。

パススルーで大きい板をセットする時、破損しやすいので、ちょっと細工したアングルを

ハニカムの上に乗せて固定して加工するとか、はね返り対策でハニカムの上に色んなハニカムを

乗せたりしていましたが、さすがに不都合になってきました。

消耗品でも高価なハニカム板、そこで1mmほど高さが低いもので広い板で特価品を

見つけて粗切りして4枚分を購入しました。

ハサミでカットして外寸を整えます。

それから枠にはめ込む部分をつぶします。

うまくはまりました。

このハニカムテーブルを受けるバキューム穴の開いたアルミ板の上にセットするのですが

ハニカム全面を効率よく集塵バキュームできるようにアルミ板接地面のハニカム壁を

ハサミカットして倒します。

これが大変です。使用してみて、どこまで全面を吸えるか?カットくずが引っ掛からないか?

ハニカム面は薄く広いので強度も思うとあまり切りたくありません。

とりあえず、使ってみて、もう一枚も交換します。

ガスの少ないもの、白い紙から切りたいな~~~

 

 

 

 

ダイヤキルトの起伏感を強調するのに、硬質8mmのウレタンに伸びにくい布で3層にして

4パーツ(後部ボックスの背当てパットを入れると6パーツ)一本ずつ手縫いでキルトする。

3層のキルトになったパーツを形状にカットする。

今回のシートは中央に35㎜ラインを残しシンメトリーでキルトを変形楕円で縫製する。

そのため、座部の段差を少なくするために、キルトの無い部分も5mm厚高密度ウレタンで

3層にしたパーツを用意しました。

写真の様に、各パーツの縫い合わせ部分をまたぐようにシングルステッチが入ります。

厚くて硬くなった縫い合わせ部分を交差する時に、針目が細かくなったり、交差角度が

左右シンメトリーが合わなくなってしまいます

で、張り上がりを優先して細かくパーツを分割すると縫製時のリスクが増えるので

写真の様に縫い部分を少なくした型紙を採り直しました。

 

手縫いキルトの誤差、キルトパーツの捨て縫い、ポイントの精度低下、正アールと逆アールを

縫い合わせるには各パーツが厚く硬く扱いが困難・・・

ダイヤキルトのステッチ糸を白系の5番と言う太い糸にしたのも目立ってしまったのもあるかも

しれません。

対策を練っている間に、ボックスにボルト止めする背当てパッドを済ませることにしました。

いただいた鉄板の上部のアールをもっと緩くして欲しいとの事で、バンドソーで

左右均等になるように切り落とします。

そして、20㎜チップ+20㎜ソフトのウレタンを乗せて、鉄板にカバーを接着します。

問題の本体の方は、2台分製作しましたが、とにかくシンメトリーが納得いく出来に到達しなく、

3台目を製作しても納得できる物になる確信はなく、材料の事もああります、今後、同じものを

製作する予定がある訳ではありません。 なので、とても心苦しいのですが、依頼者の予算もあるので

最終張り手前まで被せて確認に来てもらって、正直に色々と説明させていただきました。

そして、納得していただいて仕上げることにしました。(本当にありがとうm(__)m)

もう、元のシルエットは跡形もなくなりました

このFRPフレームのシートは一般的な樹脂フレームと違ってタッカーが打てません。

元シートをはがしたときは、接着の後、適度にリベット固定してありました。

 

そこのところを考慮して型紙作成の時に、シワ&浮きを強く引いてタッカーで止めることは

できないので、バランス良くかぶせて、無理に引っ張ることなく、接着に必要以上の

負荷がかからず、しっかり被せたら、裏側に布を貼れば良いように慎重に型紙を取ってあるので

リベット止めは行わず、カバー接着、そしてスパッタフェルト接着で済ませました。

何かあっても、こまめに足を運んでいただける依頼者なので、甘えさせていただきました。

 

この教訓は次の糧に生かせるよう精進しよう💪💪💪