ハーレーのシートと聞きました👂

シート後ろにエリマキトカゲの襟みたいなカバー? があります。

破れたり、劣化している訳ではありません。

依頼内容は、パイピングはそのままで、腰部の隆起を前に盛って欲しい・・そして、

襟巻き部分をクモの巣みたいなステッチに変更して欲しい・・との事です。

裏はこんな感じ、張りは接着で、襟巻き部分はゴムシートで2層にして、で縮みシワと遊びを

とってあるようです。

襟巻き部分には見たことのないメスボタンが付いています。

幸いスナッププライヤーで取り外して付け替えが出来そうです。

まず、微妙な隆起を前方に50mmほどウレタンを盛ります。

元のウレタンに布地を貼ってあるところに別のウレタンを重ねた為、つなぎ目の

段差、違和感を少なくするため、2層5㎜ウレタンを上にかさねて整えます。

さて、カバーの製作にかかります。

今回は、ウレタンのパイピングのシート部分の型どり、縫製は省略します。

問題のクモの巣状の襟巻き部分の製作です。

元のシートでは幅広の板ゴムを何枚も重ねながら表皮材と縫い付けてありました。

私の所では、カップシーマーと呼ばれる特殊ミシンがありますので50㎜幅の板ゴムを

継ぎ合わせてA3サイズ位のゴムシートを作りました。

なんちゃってって感じでクモの巣に見えるようにキルトステッチをしました。

アルミ板フレームにカバーを接着して、黒いフェルトを貼って完成です  

っと、言いたいところですが、この黒いフェルト・・・実はただの目隠しフェルトではありません

考えてみてください・・・・

シートの下にはエンジンから排気へと高温になるリスクがありそうです。

そこで、たぶん、元シートでも使っていたであろう、焚火にも使え

700°まで耐えるカーボンフェルトを取り寄せて貼りました。

で、依頼時に渡されたチームのワッペンを縫い付けて完成です。

最後まで、この襟巻き部分のボタンの相手側はどうなっているか・・

判りませんでした(苦笑)

1960年から1984年まで24年間も生産された40系のランドクルーザー

その40ランクルのと言うことで預かった本革のシート・・・どう見ても40年前の

ランクルと思えないバケットシートです。(どう考えても移設シートですね)

かなり傷んだフロントシートと荷台シート

それと、ひび割れたインパネ(クラッシュパット)の張替え依頼です。

 

十分の納期をいただいていたのですが、かなり苦戦しました

古いシートの場合、分解してカバーをはがす事に苦戦することが多々あります。

今回は、ヘッドレストが上に抜けません????

仕方ないので、カバーをハサミで切って、取り付け部分を確認してみました。

すると、ヘッドレストのステー2本が背のフレームに溶接で固定されています

抜けるわけがありません。

 

 

外車で見かける、高さ調整&前後機構が枕の中に組み込まれていて

接着されたウレタンをはがし、機構部分を分解しないとステーのピンが外れません。

メインキルトとコーナーの間に、細いマチを入れて溝のあるバケットシートです。

フロントシートはボディに合わせて製作した固定金具の溶接部分が錆びています。

荷台シートはパイプにビス止めで張ります。

今回は縫製の写真を取り損ねていますが、預かった時の注文のようの

メインキルトをダイヤ型のキルティングに変更しました。

このキルティングは高密度8㎜厚のウレタンをレザー、裏布と3層に重ね

配置を合わせてラインマーカーを入れて一本ずつ手縫いしています。

インパネはレザーを引っ張ってもシワが無く張れそうもないので、両サイドにマチを

縫い付けて形状を整えました。

また、ひびを埋めて、硬めのシートを重ねデコボコを目立たぬようにして接着しました。

ずいぶん違ったシートになってしましましたが、これが40ランクルに似合うかどうか・・・?

私にはわかりません(苦笑)

洋服を縫わない縫製工房の、もう一つの顔のレーザー加工だけも行っています。

50Wのレーザーに100Wのレーザーの2台体制になってもう6年目です。

 

今回は、20㎝幅で縦長の1.5mの板に、23文字を入れます。

データ処理で彫刻刀で掘ったような、谷彫り、文字の縁を深く、中央を浅く彫ったかまぼこ彫りなど

ありますが、今回は普通の平面で彫ります。

木材は特に材質によって、加工機の設定が異なります。

預かった板を、一発勝負で行うにはリスクがあると、伝えておいたので

端材も一緒に預かり、トライを繰り返します。

一番の心配は、彫った後に色入れをするときの塗料の滲みです。

 

1.5mの長材はパススルーと言って、加工機の筐体から素材を、はみ出して

セットします。 そうして、慎重に位置合わせを繰り返し何回かに分けて加工します。

この加工動画は、インスタグラムで見ることができます。

一般的にレンズは左右に移動しながら加工していきますが、今回は時間短縮のため

前後にレンズを移動させながら加工しました。

あらかじめペーパー掛けをした後、砥の粉を擦り込んだ板に

マスキングテープ越しに加工しします。その後、彫ったところにニスを縫って目止めを2回しました。

念のため、塗料の密着を高める為、ミチャックロンを吹きました。

そして、筆で、黒塗料を彫った溝に埋めるように差していきます。

一晩おいて、マスキングテープをはがします。

この後、ウレタンニスを、朝、昼、夕方と3回、重ね塗りを行いました。

特に指示を仰いだ訳でもないのですが、新しいところで、若々しい感じが良いかと

ニスには、あらかじめ、色が入った物もありますが、今回はクリアーを塗りました。

 

彫ったところに色入れする場合、木材の密度と塗料の粘度、溝に深く厚く塗料が

入る為、塗料の乾燥に十分時間を取ることがポイントかと思います。