これは「お試し」しなくちゃ | あさかぜ1号 博多行

これは「お試し」しなくちゃ

遅れに遅れていた中央線快速と青梅線(立川ー青梅間)でのグリーン車のサービスが、ついに2025年春(具体的な日付はまだ未定のようです)から開始されることが10日にJR東日本から発表されました。
そもそも中央線快速・青梅線へのグリーン車サービスの開始は2015年2月に発表され、当初は2020年のサービス開始を目指していました。
しかし工事計画の一部見直しなどを理由に一度2023年度末に延期され、その後、世界的な半導体不足の影響を受けてさらに1年程度遅れることがアナウンスされ、いわば「三度目の正直」でようやくサービス開始の時期が明らかになったというわけです。
グリーン車サービスが開始されるのは中央線快速・中央東線の東京ー大月間と青梅線の立川ー青梅間。このうち中央東線の高尾ー大月間と青梅線ではいずれも中央線快速に直通する全列車が対象になりますが、両区間の線内列車の中にも運用の関係で中央快速線用のE233系を使用する列車があるので、当然こちらでもグリーン車の営業が行われることになります。
そして、今後来年春までに順次豊田車両センター所属の中央快速線用E233系全編成にグリーン車が組み込まれていくことになりますが、その間の10月13日からは本格的なグリーン車サービスの開始に先立って、新たに編成に組み込まれたグリーン車にグリーン料金なしで乗車できる「グリーン車お試し期間」が始まります。
このお試し期間の間は、グリーン車サービス開始とともに始まるグリーンアテンダントによるサービスや車内フリーWi-Fiの提供はなくトイレも使用禁止のようですが、やはり普通運賃だけでグリーン車に乗車できるのは期間限定とはいえありがたいことで、私もぜひ「お試し」しに行きたいところです。
せっかくグリーン料金なしでグリーン車に乗れるのなら、体験乗車するなら一番乗車距離の長い東京ー大月間の列車にしたいところですが、乗るのならグリーン車組み込み編成が多くなってそれに当たる確率の高くなる来年の年明けがいいかな…

それにしても、西荻窪の某予備校に通うため1年間中央線の201系にほぼ毎日お世話になっていた私からすると、あの頃はその中央線にグリーン車が連結されることになるなど全く想像もしていませんでした。(というか、東海道・横須賀・総武快速線以外の首都圏の路線にもグリーン車連結が広がることなど想像だにしなかった)
中央線快速といえば私には今でも「国電」のイメージが多少残っているので、そんな路線にもグリーン車が連結されるのかと思うと何だか時代の変化を感じます。
ただ、中央線快速といえば他の路線よりもラッシュ時の運転間隔がかなり短く、東京駅での折り返し時間も短い中で、乗降扉を両開きにしたりデッキスペースを広げたりの対策はしているとはいえどうしても駅での乗降時間がかかりがちな2階建てグリーン車が連結されると、特にラッシュ時のダイヤが乱れがちになりそうな気がしてしまうのは私だけではないでしょう。
まあ、そのあたりの問題点をあぶりだして本格的なグリーン車サービス開始までに問題の解決策を検討することも「お試し期間」の目的なんでしょうが…

ともあれ、「お試し」期間の間にぜひ中央線快速のグリーン車の体験乗車に行きたいところです。