お笑いもバリアフリーに | あさかぜ1号 博多行

お笑いもバリアフリーに

今…ではないけれど、先日、あるラジオ番組を聴いていて、最近テレビのお笑い番組でネタが披露されている時に画面に字幕が表示されることが増えてきたという内容のトークがされていた時にふと頭に浮かんだ疑問。
それは「聴覚障碍者の人って、どうやってお笑いを楽しんでいるんだろう?」ということ。
漫才や漫談、落語や講談などは視覚に障害があっても基本的にバリアを感じることなく楽しめるし、コントも小道具やセットがどうなっているのかは見えなくても演者のセリフさえ聞こえれば脳内で舞台上の状況を想像することはできます。
では、そういった「しゃべくり」がメインのお笑いの芸を、聴覚に障がいのある人はどうやって楽しんでいるのか。
知り合いに聴覚障害のある人がいないので私もその辺のことはあまり知識がありませんでした。
そこでさっそく調べてみると、「デフW」という聴覚障害を持つ2人によるお笑いコンビの公式HPが見つかりました。

デフW公式サイト
https://deaf-w.com/

デフWは「ろう者のあるある」コントが鉄板ネタのコンビで、お笑いを通じて手話の魅力とろう文化をユーモアを交えて発信しているそうです。
ただこのデフW、2022年から活動休止となってしまっているようで、ネタを見ようとYoutubeの公式チャンネルにアクセスしても動画を見ることができない状態になっているのは残念です。
他にも、吉本興業では「よしもと手話ブ」の名で手話ができる・手話に興味がある吉本芸人が集まって、ろう者も聴者も同時に笑えるお笑いライブを定期的に開催したり、手話通訳のある落語会が開催されたりと、お笑いの世界にも少しずつバリアフリーの波は及んでいるようです。
冒頭で触れたお笑い番組のネタ中の字幕も、聴覚に障害のある人にもお笑いを楽しんでもらいたいという取り組みの一つのようです。
先ほども書いたように私には聴覚障害のある知人がいないので、聴覚障害のある人がどの程度お笑いを楽しめているのか、その本当のところはわかりませんが、障害の有無に関係なくエンタメを楽しめるようにという取り組みは今後ももっと拡大していってほしいものです。