それでも愛は地球を救わなければならない! | あさかぜ1号 博多行

それでも愛は地球を救わなければならない!

毎年恒例の日本テレビ系の「24時間テレビ」が今年も8月31日から9月1日にかけて放送されます。
24時間テレビといえば、昨年某系列局で寄付金の着服という衝撃的な事案が発覚したほか、一連の旧ジャニーズ関連の騒動の影響もあり、24時間テレビの制作現場では果たして今年番組を放送してよいのかという葛藤から一時制作が中断した時期もあったようですが、ともかく今年も無事放送決定にこぎつけたようです。
ところで、24時間テレビのテーマといえば第1回からずっと「愛は地球を救う」でしたが、今年は「愛は地球を救うのか?」と疑問形になっているのには驚かされました。
この変更には、寄付金着服事件で信頼の傷ついた番組のあり方を問い直すという意味が込められているようですが、世界各地で戦争や紛争が多発し、国レベルから身近な場面に至るまで何かと分断や不寛容がはびこる中、果たして愛はそんな現状を救えるのかという問いも含めての新たなテーマなのかもしれません。
ただ、そういう時代だからこそ私たちは一人の人間同士として相手を愛するということを忘れてはいけないわけで、「愛だけでは地球は救えない」かもしれないけれど、だからこそ」愛は地球を救わなくてはならない」のだと思います。
そして、寄付金着服事件や旧ジャニーズの騒動も、ポジティブにとらえれば放送開始から50年近くが経過し、番組がよくも悪くも「年中行事」になる中で制作者側も出演者も視聴者もここで一度立ち止まって番組開始当初の志に立ち返る良いチャンスになったともいえるかもしれません。
実は私はこれまで24時間テレビを全編しっかりと見たことはなく、毎年一部分だけつまみ食いするようにちょこっと見る程度で、それはおそらく今年も同じかとは思います。
ただ、昨年からのいろいろな出来事により、今年の24時間テレビがどのような変化を見せるのか、そしてそれが視聴者にどのように受け止められるのか、ちょっと興味があります。