【妄想シリーズ】西武新宿線 「ニューレッドアロー」後継車登場後のダイヤを勝手に考えてみた | あさかぜ1号 博多行

【妄想シリーズ】西武新宿線 「ニューレッドアロー」後継車登場後のダイヤを勝手に考えてみた

少し前の記事で、西武鉄道が2024年の鉄道事業の設備投資計画の中で新宿線の特急「小江戸」に使用されている10000系「ニューレッドアロー」の車両置き換えと新宿・拝島線系統の有料座席指定サービスの刷新を行うと発表したことを取り上げました。
これらは2026年度中の実施を目途にこれから計画が進行していくわけですが、長年にわたる西武新宿線ユーザーとしては、それらがどんな形で現実のものになるのか楽しみであり、今からあれこれ想像を膨らませたくなってきます。
そこで今回は、10000系の後継となる車両と、その車両を使ってどんな列車を走らせるかを勝手に妄想してみたいと思います。

まずは10000系の後継となる車両について。
純然たる特急用車両である10000系の後継車ということであれば、新宿線にも池袋・秩父線と同じ001系「ラビュー」を投入するのが順当なところであり、実際早期の新宿線への「ラビュー」投入を望む声も多いようです。
ただ新宿線系統は池袋・秩父線系統よりも観光目的での特急利用は少なく、所沢での池袋線との乗り換え客も多い新宿線の利用状況から考えると、新宿線系統の特急はクロスシートの指定席車両とロングシートの一般席車両を連結した、南海本線の特急「サザン」や名鉄の一部指定席特急のようなスタイルで運行するのがベストな気がします。
ただ朝夕ラッシュ時には現行の「拝島ライナー」のような全車指定席の列車を運転するだけの需要うもあると思われるので、時間帯や状況に応じてクロスシートでもロングシートでも自在に運用できる、40000系の一部編成に装備されているようなクロス・ロング転換座席を設けた車両(仮称:50000系)を投入するのが、10000系の後継車両としては理想的に思えます。
ただ、40000系そのままの社内設備では10000系と比べて車両のグレードダウンが目立つので、それを少しでも埋めるためにクロスシートモードではリクライニング可能な座席(「京王ライナー」で使用されている京王5000系の最近の増備車のような座席)を採用したりするなどの配慮も必要かと思われます。
また列車種別も、西武の特急といえば「レッドアロー」「ラビュー」のような純然たる特急用車両で運転される列車というイメージが強く、そういった車両で運転される池袋線系統の列車とクロス・ロング転換座席で一部指定席制の新宿線の列車が同じ「特急」の列車種別になることに対しては両線の利用客の間に不公平感を招く恐れもあります。
そこで、新宿線・拝島線系統では一部指定席で運転する列車は種別を「快速急行」とし、本川越方面への列車は「川越号」、拝島線方面の列車は「拝島号」としてどちらの方面へ向かう列車なのか瞬時に把握できるようにします。
また朝夕ラッシュ時などに運転する全車指定制の列車は、本川越方面は「川越ライナー」、拝島方面は現行通り「拝島ライナー」とし、愛称名をそのまま列車種別のように扱うスタイルとします。
停車駅は「川越号」が高田馬場・上石神井・小平・東村山・所沢・新所沢・狭山市、「拝島号」は小平まで「川越号」と同じでそこからは各駅停車、「川越ライナー」は快速急行の停車駅のうち上石神井を通過、「拝島ライナー」は現行と同じとします。
一部指定席とする列車の場合の指定席の設定量数は、10両編成中の2~4両とし、多くの駅の階段やエスカレーターなどの位置を考慮して編成の中央部(4~7号車)に設定するのがよいかと思われます。(西武新宿駅や本川越駅のメインの改札、高田馬場駅の早稲田口の改札から遠くなってしまうのは難点ですが)

以上を踏まえて、仮称50000系がデビューした後の新宿線・拝島線系統のダイヤを妄想してみると以下のようになります。
①朝ラッシュ時
上り(西武新宿方面)は、現在「小江戸」「拝島ライナー」が運転されているのとほぼ同じ時間帯に「川越ライナー」「拝島ライナー」を運転する。この時間帯の登りには快速急行は運転しないが、代わりにロングシート車による通勤急行(停車駅は現行と同じ)を数本増発する。
下りの「川越ライナー」「拝島ライナー」の折り返しは階層でもよいが、一部車両をロングシートに転換し快速急行として運転する手もある。
②日中
30分を1サイクルとしたパターンダイヤとする。
快速急行は「川越号」「拝島号」とも1サイクルに1本ずつ(西武新宿ー小平間は両者合わせて15分間隔)
急行は本川越方面・拝島方面とも1サイクルに1本ずつ(西武新宿ー小平間は両者合わせて15分間隔)
各停は1サイクルに本川越・新所沢・玉川上水・田無へそれぞれ1本ずつ。また国分寺線と新宿線の直通が復活した場合は1サイクルあたり1本を国分寺ー本川越間で運転(復活がない場合は新所沢折り返しの各停を本川越まで延長)
③夕方ラッシュ時
60分を1サイクルとしたパターンダイヤ。
「川越ライナー」「拝島ライナー」は1サイクルに1本ずつ(西武新宿ー小平間は両者合わせて30分間隔)
快速急行は「川越号」「拝島号」とも1サイクルに1本ずつ(西武新宿ー小平間は両者合わせて30分間隔
急行は本川越方面・拝島方面とも1サイクルに24本ずつ
各停は本川越または新所沢・玉川上水・田無まで運転。
④その他
土休日は、朝の下り(西武秩父方面)と夕方の上り(西武新宿方面)にそれぞれ2~3本ずつ、西武新宿ー西武秩父間の特急「おくちちぶ」を001系「ラビュー」を使用して復活する。また「ラビュー」の小手指または武蔵丘の車両基地からの送り込み・返却快走を兼ねて、所沢または本川越ー西武新宿間にも特急を運転する。これにより、土休日のわずかな本数だけながら「新宿線にも特急『ラビュー』を」の声に応えることができます。

以上のような感じで、「ニューレッドアロー」引退後の西武新宿・拝島線系統の有料座席指定サービスと新型車両登場後のダイヤを考えてみました。
先日の京葉線の妄想ダイヤ案と同様、あくまでも私の脳内で考えたものなので、実際にダイヤを作成してみると無理や無駄があるダイヤになってしまうかもしれません。
実際に新型有料座席指定車両が登場しそれを踏まえた新ダイヤが発表されるまでにはまだ2年あまり時間があり、この間にも断片的にいろいろな動きが出てくると思われます。
果たして私の妄想ダイヤのどのあたりが現実のものになるのか、その答え合わせが今から楽しみです。