まずは一歩前進 | あさかぜ1号 博多行

まずは一歩前進

このブログでもたびたび取り上げている今年3月のJRダイヤ改正での京葉線ダイヤ改悪問題ですが、昨日(5月30日)にJR東日本から、9月1日に京葉線・内房線・外房線でダイヤの修正を行う旨の発表がありました。
その内容は
①平日・土休日とも朝の上りと夜の下りに京葉線から内房・外房両線へ直通する快速列車を設定する。時刻は以下の通り。
【平日】
上総一ノ宮6:28→東京7:58
上総湊6:56→東京8:43
東京20:03→君津21:33
東京20:35→上総一ノ宮22:33
【土休日】
上総一ノ宮6:28→東京7:52
上総湊6:56→東京8:41
東京20:07→君津21:33
東京20:37→上総一ノ宮22:33
②日中の快速設定時間帯の拡大
平日・土休日の9時台、および土休日の16時台(いずれも東京・蘇我両駅発車基準)にも毎時2本ずつ快速を設定
となります。
今回のダイヤ修正の特徴は、これらの快速がすべて普通電車の格上げによって設定されたという点で、これはダイヤ変更が3月の新ダイヤスタートからわずか2か月余りで決定されたことと、ダイヤ変更の影響をできるだけ京葉線内のみにとどめつつ、車両運用や乗務員の勤務体系への影響も最小限に抑えるためと思われます。
内房・外房線沿線から要望の多い通勤快速の復活が実現しなかったことについては不満の声が上がりそうですし、個人的には夜の下りの設定時間もそれぞれ1時間ほど早めた方が(あるいは、東京発19時台にも内房・外房線直通快速を設定する)より利用しやすくなる気もします。
しかし、国会でも問題になるほど世間的な話題になったことを考慮しても、JRが利用客や沿線住民・自治体の新ダイヤへの苦言に耳を傾け、新ダイヤ施行からわずかな期間でダイヤ修正を行う決断をした点は、今後の京葉線ダイヤの改善の第一歩として一定の評価ができるものだと思います。
今後は通勤快速の復活や快速系列車の終日運転の復活が期待されるところで、今回のダイヤ修正が来年3月に行われると思われる次回の本格的なダイヤ改正での京葉線ダイヤのさらなる改善につながるか、それとも「修正」だけでお茶を濁されてしまうのか、JR東日本のこの問題に対する姿勢の本気度が注目されます。