【妄想シリーズ】京葉線のダイヤ改良案を勝手に考えてみた | あさかぜ1号 博多行

【妄想シリーズ】京葉線のダイヤ改良案を勝手に考えてみた

今年3月のJRダイヤ改正を前に通勤快速の廃止や日中時間帯以外の快速大削減で利用客や直通先路線を含めた沿線住民、沿線自治体をも巻き込んだ大きな反発や困惑のうねりが広がり、ついには国会でも取り上げられる騒ぎになった京葉線のダイヤ改悪騒動。
先日(5月22日)には、千葉市がネット上で行った京葉線新ダイヤの影響についてのアンケートの結果(速報版)がまとまり、15,000人弱の回答者のうち実に81.6%もの人が「悪い影響がある」と回答したということです。
詳細は下記の記事を参照してください。

京葉線ダイヤ改正で「悪い影響」が8割 千葉市アンケート - Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1593779.html


マスコミやネット記事でも大々的に取り上げられ関東だけでなく全国的な話題にもなったからということも影響しているかもしれませんが、これほどまでに新ダイヤへの不支持層が多いとは、JRにとっても相当衝撃的だったのではないでしょうか。
今後、JRが今回の騒動の反省を生かして利用者や沿線住民に寄り添ったダイヤの刷新やサービスの改善がどれだけできるかが問われていくことになりますが、ともすればコストカットや対面でのサービスの急激すぎる削減で利用客を置いてきぼりにしがちなJRがどこまで買われるのか大いに注目というところでしょう。

さて、その京葉線のダイヤ。今回の騒動の反省が次回、あるいはその次のダイヤ改正にどう生かされるのかは元京葉線ユーザーの私にとっても気になるところですが、その前にあくまでも私なりの妄想ダイヤになりますが、京葉線のダイヤ改良案を勝手に考えてみました。
基本的な考え方としては、京葉線内は直通先の武蔵野線や内房・外房線も含めて30分または60分を1サイクルとしたパターンダイヤとします。

特急列車に着いては京葉線経由の列車は朝夕のライナー列車的なもののみとし、現在も日中に運転されている外房線の「わかしお」は総武線経由とします。
快速系列車は改正前までの通勤快速に相当する列車を「通勤特快」として復活するとともに、その他の時間帯にも従来の快速より停車駅の少ない「特別快速」(以下、特快)を新設し、それぞれ快速とともに2本立てでの運転とします。
それぞれの停車駅は、通勤特快が以前の通勤快速の停車駅(八丁堀・新木場)に海浜幕張をプラス、特快が通勤特快の停車駅に舞浜と新浦安をプラス、快速は現行通りとします。
時間帯別の各列車種別ごとの運転本数は以下のようにします。
【朝ラッシュ時】
30分を1サイクルとしたパターンダイヤ。
①特急…1サイクルに内房・外房のいずれかから1本(1時間に内・外房から1本ずつ)
②通勤特快…1サイクルに内房線・外房線(東金線からの直通も含む)双方から1本ずつ(京葉線内では15分間隔)
③快速…1サイクルに2本(すべて蘇我ー東京間)
④普通…1サイクルに蘇我ー東京間と海浜幕張ー東京間を1本ずつ(海浜幕張ー東京間はおおよそ7分30秒間隔)
⑤武蔵野線…武蔵野線内は約5分間隔。西船橋から東京方面・南船橋方面へ半数ずつ乗り入れ(京葉線内列車とのダイヤ調整の関係で一部は西船橋折り返し)
※ラッシュの逆方向となる下りでは、通勤特快に相当する列車は特快または快速として運転。
日中】
60分を1サイクルとしたパターンダイヤ。
①特快…1サイクルに外房・内房線双方への直通を1本ずつ運転(京葉線内では30分間隔)
②快速…1サイクルに2本(すべて蘇我ー東京間、京葉線内では30分間隔)
③普通…1サイクルに蘇我ー東京間2本と海浜幕張ー東京間1本(京葉線内ではおおよそ10分前後の間隔)
④武蔵野線…武蔵野線内は10分間隔。東京方面・南船橋方面へそれぞれ交互に20分間隔で直通
【夕方ラッシュ時】
60分を1サイクルとしたパターンダイヤ。
①特急…1時間あたり内房・外房線へそれぞれ1本ずつ
②通勤特快…1時間あたり内房線・外房線(東金線への直通も含む)への直通が1本ずつ、東京ー蘇我間折り返し2本(京葉線内では15分間隔)
③快速…1時間あたり4本(すべて蘇我ー東京間)
④普通…1時間あたり蘇我ー東京間と海浜幕張ー東京間を4本ずつ
⑤武蔵野線…武蔵野線内は約7~8分間隔。西船橋から東京方面・南船橋方面へ半数ずつ乗り入れ
※ラッシュの逆方向となる上りでは、通勤特快に相当する列車は特快として運転。
【その他】
平日朝夕に通勤特快として運転している内房・外房線直通列車は、土休日は特快として運転。

だいたい以上のような妄想ダイヤを考えてみました。
実際にこのようなダイヤで運転したとして輸送力が適正なのかどうかや、待避設備など設備との関係でそもそもこのようなダイヤ構成が可能かどうかついては検証できていないので、あくまでも一人の鉄道好きの妄想として受け取っていただきたいですが、京葉線内での快速運転の充実と内房・外房線方面への速達性の維持という観点では特に通勤特快・特快のような列車はぜひ必要だと思います。
さて、ダイヤ改悪騒動を受けての次のダイヤ改正は来年3月になるのか、それともそれ以前に千葉支社管内だけで独自に行うのかはわかりませんが、いずれにしてもその改正で京葉線のダイヤがどう変化するかが、JR東日本全体の鉄道事業に対する姿勢を見極めるという点で世間的にも注目されることになりそうです。