気が付いたら結構なベテランになってたのね | あさかぜ1号 博多行

気が付いたら結構なベテランになってたのね

先日、野田線(アーバンパークライン)への新形式車両80000系投入を発表したばかりの東武鉄道ですが、昨日(4月30日)に発表した2024年度の鉄道事業設備投資計画の中で今度は東上線に新型車両を投入するための設計業務を実施すると発表しました。
この新形式投入計画では、時期は未定ながら東上線と東京メトロ有楽町線・同副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線との直通運転で活躍している9000系(マイナーチェンジ車の9050系を含む)の置き換えを行うとのことです。
東武9000系は当時の営団地下鉄有楽町線との相互直通運転用車両として1981年に試作車1編成(9101編成)が登場し、その後1987年に有楽町線の営団成増(現在の地下鉄成増駅)ー和光市間開業とそれに伴う東上線と有楽町線の相互直通運転開始時に量産車6編成(9102~9107編成)が増備され、さらに1991年には外観がそれまでの車両と一部異なる1編成(9108編成)、1994年には制御装置をVVVF化するなどのマイナーチェンジを行った9050系2編成(9151・9152編成)が増備されました。
試作車9101編成は他車とドア位置が一部異なりホームドアに対応できないという理由で晩年は地下鉄直通運用から外れ、2023年に廃車されましたが、他の9編成は現在でも地下鉄直通運用を主体に活躍しており、気が付けば東京の地下鉄を走る車両としては最古参級のベテラン車両になっています。1987年製造の9102~9107編成に関しては製造後40年近く一貫して地下鉄直通の任務は変わっておらず、相互直通用車両の世代交代が早まっている近年では珍しい例と思われます。
現在はこれから車両の設計に入るという段階で、投入時期はもちろん細かな車両スペックや外観、車内インテリアなどは全く発表されていませんが、地下鉄非乗り入れ車を含む東上線の車両としても久しぶりの新車になると思われるので、どんな車両が出来上がるのか楽しみです。
ところで、この新形式車両の登場は80000系の後になるので車両形式は順当にいけば90000系になるかと思われますが(9000・9050系の後継車ということからもそうなるのが自然かと)、ここで気になるのは、少々気の早い話ながらもし東上線の新形式車が90000系として登場するとして、その次に登場する通勤型の新形式社の形式がどうなるのかということ。
90000系の後ということで全国でも初の6桁の車両形式となる100000系になるのか、それともかなり空きのできている4桁の車両形式に戻って1000系にでもなるのか。先のこととはいえちょっと気になってしまいました。
まあそれはともかくとして、普段はあまり乗る機会のない東上線と有楽町線・副都心線系統の直通列車ですが、時間ができたら引退までまだ間のあるうちにぜひ9000系や9050系にも乗りに行きたいものです。