安全で楽なのはいいけれど | あさかぜ1号 博多行

安全で楽なのはいいけれど

本日のお題:テレワークとオフィスへの出社、どちらがいい?

私は現在、全社員の9割以上が完全な在宅勤務となる会社に勤めており、入社してから約7年半が経ちました。
再就職のための就活をした時には在宅勤務ができることは特別重視しておらず、たまたま面接を受けて採用してもらえた会社がほぼフルリモートの勤務形態だったという感じでした。
実際に在宅勤務をしてみると、全くオフィスに通勤しないフルリモートでの仕事は、視覚障害者の私にとっては会社との往復の時やオフィス内での事故やトラブルのリスクがないこと、通勤時間がない分朝や仕事終わりの時間にゆとりができること、さらに大きな声では言えませんがラジオやポッドキャストを聴きながらでも仕事ができることなど、メリットがいろいろあることを感じました。

ただ…、そんなフルリモートの仕事も、突然自分では対処できないトラブルに見舞われた時には完全にお手上げとなってしまうことがあります。
実は、昨年夏のある日、業務で使用している(会社から貸与の)パソコンの挙動が業務中に突然おかしくなり、そのうちに全体の1/3ほどのキーが入力しても一切反応しなくなり、一旦強制シャットダウンして再起動を試みるも再起動自体が困難になるという事態が発生しました。
もちろんすぐに会社のPCサポートの担当者やPCのメーカーに連絡をして対応を仰ぎましたが、結局はパソコンを新しいものと交換することになりました。
それでもすぐにだいたいのパソコンが届けば影響は少なくて済んだと思いますが、実際には新しいパソコンの納期の関係で1か月余りにわたって会社のパソコンが使えないという状況になりました。
私の会社は何よりもパソコンが使えなくては何も仕事ができないので、その時の私は思わぬ形で長期の「夏休み」を過ごすということになってしまいました。(一応、通常勤務する日には始業・終業時間に勤怠の担当者にSMSでメッセージを贈ることで、通常通り勤務したものとみなしてもらえましたが

そのようなわけで、パソコンを使ってスカイプやメールで同じ部署の仲間とつながりながらの在宅勤務では、ひとたびパソコンに自力では対処できないトラブルが発生すると、途端に仕事にならなくなってしまいます。
それでもすぐに何らかの処置をしてもらえるのならいいのですが、昨年の私のようにパソコンを交換するということになると新しいパソコンが到着するまで何も仕事ができないことになってしまいます。
同じPC故障でもオフィスに出勤していれば、すぐに対応スキルのある同僚にトラブル対応をしてもらえたり、最悪でも短期間で予備のPCと交換したりといった対応ができるんですけどね…

それとフルリモートでずっと仕事していると、通勤で歩くことがないのですっかり運動不足になってしまい、仕事終わりにちょっとどこかで買い物したり食事をしたりといった楽しみもないので、何だか日々の生活がルーティーン化してしまっているように感じます。

結局のところ、安全と生活時間のゆとりを考えたらテレワークがいいけれど、パソコン故障など自力では対処しきれないトラブルへの対応や体の健康、日々の生活の楽しみを考えたら出社も捨てがたい、ということになりますかね。
理想としては、テレワークを基本にしつつも隔週1回か月1回ぐらいのペースで出社が混じるという感じがいいのかも…