「ロマンスカーミュージアム」へ行ってきました | あさかぜ1号 博多行

「ロマンスカーミュージアム」へ行ってきました

昨日、友人(とお互いのヘルパーさん)と小田急線海老名駅すぐ近くにある「ロマンスカーミュージアム」へ行ってきました。
友人は実は会社の同僚でもあり、アメブロでもお互いのブログのアメンバーになっている仲です。
「ロマンスカーミュージアム」は、その名の通り小田急電鉄の特急車「ロマンスカー」の歴代車両の展示を中心とした小田急版の鉄道博物館です。
私も友人も、2021年4月のオープン以来、早く行きたいと思いつつもコロナ禍の影響などもあり計画が延び延びになっていましたが、やっとのことで訪問を果たすことができました。

当日、私は西武線某駅でこの日ガイドをしてくださるガイドヘルパーさんと待ち合わせし、秋津→新秋津→府中本町→登戸→海老名のルートで海老名駅へ向かいました。
11時半過ぎに海老名駅に到着し、改札内の「箱根そば」でコロッケそばの昼食を取った後、ミュージアムの入口で友人とガイドさんと落ち合い、早速入館します。
ちなみに一般の大人の入館料は900円ですが、私も友人も障害者手帳を提示することでガイドさんも含めて半額で入館できました。
入館後まずは1階の「ヒストリーシアター」へ。
ここには現在の小田急の前身である小田原急行鉄道開業時に投入されたモハ1形10号が展示されていて、外板にリベットの露出したチョコレート色の重厚な姿で鎮座しています。
車内に入ることはできないものの、窓からは登場当時の状況に復元された車内の様子も間近で見ることができます。視覚障害者ゆえ残念ながら私はそれを見ることはできませんが、外板のリベットに触れたりガイドさんの説明を聞きながらレトロな車両の姿を十分脳内で感じることができました。
モハ1形のそばには「ヒストリーシアター」があり、小田急ロマンスカーの歴史をまとめた「ロマンスカーは走る」と題するミュージックビデオ風のショートムービーが放映されています。
ここでもガイドさんが内容を逐一教えてくれたので、見えない私でもどんな映像が流れているのか想像することができました。
ただ、BGMのジャズとタップダンスの靴の音がやたら耳に残る演出というのは鉄道系の博物館ではいかがなものか…
個人的にはそれよりは抑え目なBGMとナレーションで構成してくれた方がいいと思いますが…

その後はいよいよメインの「ロマンスカーギャラtリー」へ。
ここには歴代のロマンスカー5形式(SE3000系・NSE3100系・LSE7000系・HiSE10000系・RSE20000系)が展示され、特にSE・NSE・LSEは3形式横並びで展示されているので、もし目が見えて居たらさぞ壮観な長めだろうと悔やまれます。
SEとNSEはデッキ部分、HiSEとRSEは一部客室に入ることができ、さらに客室に入れる2形式では座席に座ることもできるのはやはり嬉しいところで、ついついこのまましばらく座っていたい誘惑に…
「ロマンスカーギャラリー」には実車の他、各形式の開発に関する貴重な資料などの展示もあり、ロマンスカーに関する知識を深められるようになっています。ここでもガイドさんが資料の内容や説明版の内容をかなり詳しく説明してくださったのはありがたかったです。

この他にも「ロマンスカーアカデミア」という展示室もあり、小田急やロマンスカーに関する大型年表などの展示があったり、ミュージアムへの展示車両の搬入作業のドキュメント映像を見ることができたりします。都内区間の連続立体化・複々線化事業についての詳細な展示もあり、小田急がこの事業にいかに力を入れていたのかがよくわかります。

2階には、「ジオラマパーク」と称する巨大なジオラマがあり、新宿から箱根・江の島まで、小田急沿線の名所や風景がかなりリアルに再現されているようです。
ここでもまたガイドさんがジオラマの様子をかなり詳しく説明してくださったので、私も脳内でジオラマで再現されている風景をイメージしながら楽しむことができました。
ジオラマにはもちろん小田急の車両も走りますが、通勤車5車種に対してロマンスカーは10車種も走るあたり、さすが小田急という感じです。
またこれらの車両を本物の運転台を使って3分間100円で運転体験できるコーナーもあります。
そしてジオラマパークでは、一日の時間の経過とともに変わっていく街の表情を音響や映像プロジェクションマッピングなどで表現したジオラマショーも定期的に行われています。
ただこれもやはり人の声によるナレーションがあった方が、視覚障害者でなくてもわかりやすいという人は結構いるのではないでしょうか。
館内にはこの他にも、子供たち向けのさまざまな体験メニューがある「キッズロマンスカーパーク」や、実際に海老名駅付近の線路上を走る列車を眺めることのできる「ステーションビューテラス」などもあり、特に子供は一日ずっとい続けても飽きることはないであろうというくらい楽しいミュージアムです。

ひととおり館内を一回りした後は、ミュージアムに隣接した「ビナキッチン」というフードコートで一休み。
私と友人はここで、最新ロマンスカーGSE70000系の先頭車をかたどった弁当箱に入ったスペシャルランチボックス(1250円)を注文。
中身は唐揚げやポテトなどお子様ランチのようなラインナップで(ちゃんと旗も付いています)、3時間ほど前にコロッケそばを食べたばかりなのにしっかり完食してしまいました(笑)。もちろん弁当箱は持ち帰って子物入として活用しようと思っています。
ただ、ご飯は白米でなくケチャップライスやピラフ、ドライカレーあたりだったらより子供には喜ばれるかとは思いますが…
食後はお互いの仕事のことや鉄道のこと、ブログの話などで盛り上がり、気が付いたら1時間あまり時が過ぎていました。
「ロマンスカーミュージアム」はさすが小田急というべきか、一私鉄の博物館としてはかなり充実した博物館で、ロマンスカーに対する小田急の並々ならぬ思い入れを感じることができます。
今後、おそらくは今年一杯で完全引退となるVSE50000系も展示車両のラインナップに加わることになると思われるので、またぜひ再訪できたらと思っています。
そして、これだけ充実した展示を見てしまうと…
西武鉄道でもぜひこのような展示施設を作ってほしいと西武沿線民の鉄道ファンとしては思ってしまいます。
せっかく横瀬にあれだけの貴重な車両たちがそろっているのですから。