「全肯定されないけど・・・」 | ふだん着のコーチング

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ふだん着のコーチングを推奨している、メンタルコーチ&公認心理師の川本です。2019年扶桑社様より『1日3分でうつをやめる。』を出版しました。
このブログではメンタルへルスやコーチングビジネスに関する情報をお届けしています。よろしくお願いします。

こんにちは。

公認心理師&メンタルコーチの川本です。

 

 

これまでも、ちょくちょくお話をしてますが、

役所の方で子供たちの相談に乗ってます。

 

大体、不登校とか引きこもりの相談。

 

 

 

先日も一人来てくれました。

仮に玲子ちゃんとしておきましょうか。


玲子ちゃんは21歳。

最初に出会ったのは16歳だから

5年前からの付き合いになります。

 

最初は「教室に入れない」が悩みでした。

教室に入ると、過呼吸気味になってしまうんですよね。

中学校の頃からそうだったようです。

 

その頃は1年くらい通ってくれて

教室に入れるようになってからは

来なくなりました。

 

 

それがここ2年ほど、ちょくちょく相談に来ます。

もう成人して社会人なんだけど、

やっぱり体調面の不安があって。

まだ病院通いもしています。

 

まーお世辞にも私生活がきちんとしているとは言えない子なので(笑)、

僕からはよく注意をされてます。

結構厳しいこともいいます。

 

 

それでも来てくれます。

性格的に、ダメ出しとかされたら嫌になるタイプなのに

よく続けてきてくれるよなあって思ったりもします。

 

それについて先日、こんな話をしてくれました。

 

 

「病院の先生も、親も、友達も、みんな私のことを

 理解してくれてるし、全肯定してくれる。

 それがわかっているから、逆にすべて話せないし、

 本当のところはわかってくれてないと思ってる」

 

 

「でも川本さんには、大体「アカン」って言われる(笑)

 それも「あ~そっかー」と思うし、たまーに「ええな」って

 言われると「良かったんや」って嬉しくなるし、自信になる。

 だからここでは本当に全部しゃべることができる」

 

 

僕はやっぱり彼女に「健康的で幸せになってほしい」と思うし

 

彼女はそれができると思っているので、

こちらも言いたいことを言います。

「それあかん」とか「頑張れ」とか「ちゃんとしろ」とか(笑)

 

 

彼女も反発するけど「そっかー」と納得してくれることもある。

その結果、ほんとちょっとずつだけど、頑張ってくれるようになったし

精神的にも大人になってきたなーと感じます。

なので先日は「よー頑張っとるよ」って言ってあげました(笑)

 

 

僕は全肯定というのは、その子の症状や行動に対してするのではなく

その子の存在や、その子が僕とかかわってくれようとすることに対して

するものだと思っています。

 

 

だから二人の時間がお互いにとって、良いものであるように。

それを大事にしています。もちろん、雑談ベースで。(^^)

 

R8コーチングは、こういった現場での体験からも

多くのヒントを得て作られています。

 

 

 

 
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