こんにちは。
公認心理師&メンタルコーチの川本です。
これまでも、ちょくちょくお話をしてますが、
役所の方で子供たちの相談に乗ってます。
大体、不登校とか引きこもりの相談。
先日も一人来てくれました。
仮に玲子ちゃんとしておきましょうか。
玲子ちゃんは21歳。
最初に出会ったのは16歳だから
5年前からの付き合いになります。
最初は「教室に入れない」が悩みでした。
教室に入ると、過呼吸気味になってしまうんですよね。
中学校の頃からそうだったようです。
その頃は1年くらい通ってくれて
教室に入れるようになってからは
来なくなりました。
それがここ2年ほど、ちょくちょく相談に来ます。
もう成人して社会人なんだけど、
やっぱり体調面の不安があって。
まだ病院通いもしています。
まーお世辞にも私生活がきちんとしているとは言えない子なので(笑)、
僕からはよく注意をされてます。
結構厳しいこともいいます。
それでも来てくれます。
性格的に、ダメ出しとかされたら嫌になるタイプなのに
よく続けてきてくれるよなあって思ったりもします。
それについて先日、こんな話をしてくれました。
「病院の先生も、親も、友達も、みんな私のことを
理解してくれてるし、全肯定してくれる。
それがわかっているから、逆にすべて話せないし、
本当のところはわかってくれてないと思ってる」
「でも川本さんには、大体「アカン」って言われる(笑)
それも「あ~そっかー」と思うし、たまーに「ええな」って
言われると「良かったんや」って嬉しくなるし、自信になる。
だからここでは本当に全部しゃべることができる」
僕はやっぱり彼女に「健康的で幸せになってほしい」と思うし
彼女はそれができると思っているので、
こちらも言いたいことを言います。
「それあかん」とか「頑張れ」とか「ちゃんとしろ」とか(笑)
彼女も反発するけど「そっかー」と納得してくれることもある。
その結果、ほんとちょっとずつだけど、頑張ってくれるようになったし
精神的にも大人になってきたなーと感じます。
なので先日は「よー頑張っとるよ」って言ってあげました(笑)
僕は全肯定というのは、その子の症状や行動に対してするのではなく
その子の存在や、その子が僕とかかわってくれようとすることに対して
するものだと思っています。
だから二人の時間がお互いにとって、良いものであるように。
それを大事にしています。もちろん、雑談ベースで。(^^)
R8コーチングは、こういった現場での体験からも
多くのヒントを得て作られています。
【著書です】