潜在意識の書き換えについて | ふだん着のコーチング

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結構前から

 

「潜在意識を書き換える」

 

的なものってありますよね?

 

あれについていつも思うんだけど、

 

 

潜在意識って普段、意識できない部分だから

 

どの部分をどう書き換えたってわかるのかな?

 

って。

 

例えばね

 

「お金のブロックがあるから潜在意識を変えましょう」

 

みたいな話のときに

 

 

「潜在意識のこの部分を変えたらうまく行く」

 

 

というのがわかっていないと

これは成立しない話ですよね?


 

ということはやる側として

 

「ここの部分」がわかっている

 

という前提になるんですが、

この時点で「潜在意識」ではない気がするんです。

 

だって気付けない場所でしょ?

 

 

 

いや、潜在意識の存在を否定してるんじゃなくってね。

 

「存在がわからない(はず)のものに手を加える」

 

という論理はどうなってるのかって。

そう思うわけ。

 

それにさ

 

「潜在意識を書き換えたおかげでこうなった」

 

ということに気付けた時点で

 

もう潜在意識ではない

 

わけじゃん。気付いちゃってるし。

 

 

僕が思うに、存在がわからないものを

 

書き換えることは出来ないんじゃないかと。

だって書き換わったかどうかも見えないはずだし

 

うまくいくかどうかもわからないはずだから。

 

 

僕も専門家ではないので、偉そうなことはいえないけど

 

少なくとも僕は潜在意識を取り扱っているという感覚は

 

自身のコーチングでは持っていません。


第一僕自身が、潜在意識の書き換え的なワークを受けて

 

全然変わらなかった経験がありますし。

 

似たようなものを扱っているとしたら、それは

 

顕在意識の中の盲点だと思う。

 

 

そしてこっちの方が


わけもわからないうちに変化するのではなく、


本人も「何を変えればいいのか」がわかるので

 

腑に落ちやすいし、持続しやすい。

 

 

アドラー心理学を学んだときに

 

「潜在意識はない。単に気付いていないだけだ」

 

と教わりましたが、これ正解だと思う。

 

 
そういえばロクサーナ(エリクソン)も
 
「人の意識には決して人が触れない領域がある」
 
と言ってました。
 
こういうのを聞くと、簡単になんとかしようというのは
 
結構危険なことじゃないの?って思うわけです。
 

 

 
【ダ・ヴィンチニュースに掲載されました】
 
12月2日付けのダ・ヴィンチニュースに
本のレビューが掲載されました。

 

 

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