昔は「ヒーラー」という名前で活動をしていた。
字のごとく、「癒す」ということを目標にしていた。
人には癒しは必要だと思う。
たとえそれが何であれ、その人の精神が安定するのであれば、癒しは大きな意味をなす。
話は変わるが、コーチングをしていてよく「リソースフル」という言葉を使う。
リソースフルな状態は、心が安定している状態でもある。つまり、精神が癒された後みたいな。
コーチングで問題解決をしたり、目標設定をする場合、まずこのリソースフルな状態を目指す。
そうしないと、良いアイデアや気づきが生まれにくいから。
こういう風に書くと、ヒーラーでやっていた癒しと、コーチでやっているリソースフルを作るというのは、結果的にはよく似ているように感じるかも知れない。
でも、根本的に違うところがある。
ヒーラーの癒しは、ヒーラーが主導権を握っている。
なので、この次癒しが必要になった場合、クライアントは自分で癒しを作ることが難しい。
コーチがやっていることは、クライアントに主導権がある。
だから、クライアントは自分の力でリソースフルな状態を作ったという実感がある。
確かに「癒す」だけなら、どちらでも構わない。
でも、「そこから前に進む」という場合には、後者の方がいいと思う。
なぜなら、人は必ず自分で納得して起こした行動の方が、持続するに結果が出やすいから。
誤解のないように言っておくが、ヒーラーが劣っていて、コーチが優れていると言いたいわけではない。
ヒーラーの中にも、素晴らしい人もたくさんいる。
ただ私は両方をやってみて、コーチを選択した。
つまり、「癒さない」ことにしたというわけ。
なので、私のコーチングを受ける人、「癒し」は求めないでくださいね。(笑)