パチンコは遊技ではなく、ギャンブルだから違法なのか? ⑥ | 元パチンコ店長が語る「業界話」

元パチンコ店長が語る「業界話」

パチンコは立派なエンタメ企業!
大手パチンコ店勤務、業界歴11年の元パチンコ店長が語る業界の話について。

前回は、パチンコ店(業界)は規制が多いから、衰退してしまった事

ギャンブル扱いではなく、遊技扱いであるが故に、提供できるサービスに制限がありすぎるといった話でした。

その続きです。


おそらく、パチンコ店で働いている方(特に管理職)の多くは、

"矛盾している規制が多すぎるので、パチンコを(公営)ギャンブル扱いにしてくれ!"

と思っているのではないでしょうか。

現在、日本には4つの公営ギャンブルがありますが、

それぞれの管轄は、

競馬・・・農林水産省
競輪オートレース・・・経済産業省
競艇・・・国土交通省
スポーツ振興くじ(toto)・・・文部科学省

となっています。

ちなみに、宝くじは総務省の管轄となっていて、公営ギャンブル扱いではありません(総務省がそう定義している)。


さて、パチンコの管轄は、ご存じの通り警察庁です。
(所轄の営業許可をもらわないと、パチンコ店は営業できません)




ただ警察庁に、税金を納める事は出来ないこともあって、警察庁は遊技機を検査する保安通信協会という天下り先を作って、その検査料を膨大な金額とすることで収益を得てます。

そして、その膨大な検査料は、機械代として反映されています。
(他にも、お金を持っていかれる仕組みがありますが、長くなるので割愛します)

要は、パチンコ業界は、警察庁の既得権益になっているわけです。

だから、いつまでたっても"パチンコは遊技扱いのまま"なのだと考えてます。

なお、「警察組織とパチンコ業界は癒着している」と言われていますが、パチンコ業界にいる人間で、警察を好きな人は少ないと思いますし、そもそも、上下関係なので警察に頭があがらないです。

警察が好きなのは、既得権益に絡んでいる一部の人間で、パチンコ業界をよくしようと思っている人ほど、"警察の事はあまりよく思っていない"と思います。

続く。


[ 補足 ]
ゴト師が大挙してきた時とか、窃盗があったとか、問題が起こった時、所轄の方にはお世話になりました。

また、生活安全課の担当者とは、書類提出などで、週に1回程度は顔をあわせることもあり、仲良くさせていただきました。

その為、""として接した時は好きです(お世話になりました)。

ただ、"組織"として接した時は嫌いです(嫌がらせも受けました)。